ふわふわとした食感で、おでんや煮物にぴったりの「はんぺん」。
でも、スーパーで手に取ったはんぺんの原材料表示をよく見ると、聞きなじみのないカタカナの名前が並んでいて、「これって体にいいの?」と不安になったことはありませんか?
本記事では、
- はんぺんに使われやすい添加物の種類と注意点
- 無添加はんぺんの選び方
- 安心して食べられるおすすめの無添加はんぺん3選
をご紹介します。
はんぺんに使われやすい添加物とその理由
よく使われる添加物の例とその目的
添加物名 | 用途 | 注意点 |
---|---|---|
調味料(アミノ酸等) | うま味を加える | 「無添加」と書かれていても含まれていることがある |
保存料(ソルビン酸など) | 腐敗を防ぎ、保存期間を長くする | 長期的に摂取することに不安を感じる人も多い |
増粘剤(増粘多糖類など) | 食感を調整し、ふんわり感や弾力を出す | 「食品添加物」ではなく「原材料」として記載されることもある |
甘味料(果糖ぶどう糖液糖など) | 甘味や照りを出す | 血糖値への影響や依存性が気になる人もいる |
発色剤、漂白剤など | 色をきれいに見せる | 見た目は良くなるが、必要性を疑問視する声も多い |
加えて、食品添加物ではないけれど注意したい原材料も存在します。
添加物ではないが注意したい原材料
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タンパク加水分解物:大豆や肉などのたんぱく質を化学的に分解して作るうま味成分。 自然な食品ではなく、過度な加工が気になる人も。
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酵母エキス:天然由来だが、うま味が強く依存性を生むこともあり、加工度の高い食品とみなされる。

アミノ酸等 って書いてあるの、よく見るよ。でも、体に悪いの?

すぐに悪いってわけじゃないけど、“うま味”を足すために使われる添加物なんだ。毎日たくさん摂ると気になる人もいるから、できるだけ自然な材料を選ぶと安心だね。

ふーん。お魚の味だけで、おいしいはんぺんが作れるなら、そのほうがいいね!
無添加はんぺんを選ぶときに見るべきポイント
① 原材料表示をよく見る
実際の市販はんぺんには、見た目では分かりにくい添加物が複数使われていることがあります。
たとえば、以下のような商品があります。
商品名:黒はんぺん(有限会社丸敏)
- 品名:ゆでかまぼこ
- キャッチコピー:駿河湾深層水利用
- 原材料:魚肉(さば、いわし)、でん粉(馬鈴しょ)、駿河湾深層水、食塩、砂糖、調味料(アミノ酸等)、保存料(ソルビン酸K)、甘味料(ステビア)
このように、魚肉や天然水を使用していても、うま味を加える「調味料(アミノ酸等)」、保存性を高める「保存料(ソルビン酸K)」、甘味を強める「甘味料(ステビア)」など、複数の添加物が含まれているケースがあります。
「一見ヘルシーそうな印象の商品でも、原材料表示を見ると添加物がしっかり入っている」ということは珍しくありません。だからこそ、原材料表示のチェックが無添加食品選びの第一歩なのです。
② 「無添加」表記に惑わされない
「保存料無添加」などの表記があっても、他の添加物が使われているケースがあります。「化学調味料無添加」「無漂白」「保存料不使用」などの補足表記を複数確認することが大切です。
③ メーカーのこだわりを見る
無添加にこだわっているメーカーは、公式サイトや商品説明に製法や原料への強いこだわりを記載していることが多く、そうした情報は信頼できる商品の判断材料になります。
たとえば、日本橋 神茂(かんも)の「手取り半ぺん」は、江戸時代から続く伝統製法を今も守り続ける老舗の逸品です。
神茂では、身が柔らかいヨシキリザメを6割、旨みの強いアオザメを4割使用し、塩・山芋・卵白などの自然な素材で味付け。一枚一枚を手作業で型取りして仕上げています。
ふわふわの食感と広がる旨みが特徴で、創業330年以上変わらぬ製法が守られています。(公式ページより)
また、原材料表示を見ると、過度な添加物は使われておらず、素材の力を生かしたシンプルな構成であることがわかります。
- 【原材料】魚肉(ヨシキリザメ・アオザメ)(国産)、澱粉(馬鈴薯)、卵白、みりん、山芋、食塩、砂糖/調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類
※調味料(アミノ酸等)と増粘多糖類が含まれていますが、余計な添加物を抑えた比較的シンプルな配合となっており、伝統的な製法で丁寧に作られている点が特徴です。
このように、製造方法や添加物の使用方針まで具体的に説明しているメーカーの商品は、安心して選べる無添加食品の候補になります。

スーパーで見る文字って、小さくて難しい名前ばかり…

大丈夫。よくわからない名前のときは、いったん調べてみるといいよ。
“なるべく自然な材料”って覚えておくだけでも、選ぶときのヒントになるよ。
おすすめの無添加はんぺん3選
ここからは、添加物をできる限り使用せず、素材そのものの味わいを大切にした「無添加はんぺん」を3つご紹介します。
焼津屋 魚の町 焼津特産 黒はんぺん 15枚


わー!黒はんぺんだ!美味しそうだね!
焼津って、お魚が美味しいところだよね?

商品の特徴
- 原料に焼津小川港に水揚げされる、いわしやさばを使用
- 出来立てのおいしさを味わってほしいので、冷凍せずに生のままお届け
- 骨ごと丁寧にすりつぶしており、栄養たっぷり
内容量 26g×15枚
価格は↓のAmazonからご確認下さい
嘉平屋 保存料不使用 はんぺん 125g


これは白いはんぺんだね!ふわふわしてそう!
おでんにはんぺん、だいすき!

そうだよ。これは化学調味料も保存料も使ってないんだ。白身魚と大和芋で、すごくソフトな食感に仕上がってるんだって。おでんだけじゃなくて、サラダとか焼いても美味しいみたいだよ。
商品の特徴
- 化学調味料・保存料無添加
- 増粘多糖類が含まれていますが、化学調味料・保存料は無添加です
- 白身魚に大和芋を加えソフトに仕上げたふんわり食感
- おでんなどの鍋料理だけでなく、サラダや焼き物にもおすすめ
内容量 125g
価格は↓のオーケーストアからご確認下さい

山上蒲鉾店 化学調味料無添加 いわしはんぺん(2枚入り)


あれ?これは『いわしはんぺん』って書いてある!
いわしって、小さなお魚だよね?

そうそう、いわしはカルシウムやDHAも豊富で、栄養たっぷりの青魚なんだよ。 このはんぺんは、いわしとたらのすり身に、じゃがいもや昆布も入ってて、化学調味料は一切使っていないんだ。
商品の特徴
- 化学調味料無添加で、魚本来のうまみを生かした味わい
- いわしとたらのすり身に、昆布の自然な風味がプラス
- 冷凍保存OK!買い置きにもぴったり
- アレルゲン:小麦
価格は↓のムカチョウ.jpからご確認下さい
無添加はんぺんに関するQ&A
Q.「無添加」と書いてあれば本当に安心?
A. 一部の添加物(例:保存料)だけを省いた場合でも「無添加」と表記できるため、 すべての添加物が不使用とは限りません。原材料表示を確認しましょう。
Q. 無添加はんぺんはどこで買える?
A. 自然食品の専門店やネット通販、最近では一部スーパーでも取り扱いがあります。本記事で紹介したような商品は、ネット購入も便利です。
Q. 味は普通のはんぺんとどう違う?
A. 添加物による「過剰な味つけ」がないため、魚の旨みがより自然に感じられるのが特徴です。食感もふんわり・もちもち感が際立ちます。
Q. 賞味期限や保存方法は?
A. 無添加ゆえに賞味期限が短いことが多いです。冷蔵保存を基本とし、冷凍も可能ですが、風味が落ちる場合があります。早めに食べるのがおすすめです。
まとめ
無添加はんぺんは、体にやさしく、素材の味が楽しめる素朴な一品です。大切なのは「無添加」と書かれているだけで安心せず、原材料を確認する習慣を持つこと。
この記事が、安心・安全な食生活のヒントになれば幸いです。

わたし、今度からスーパーで見てみる!なんか選ぶのが楽しくなりそう!

そうだね。自分で選べるようになると、食べ物のことがもっと身近に感じられる。健康は毎日の食事からだね!