夏に限らずひんやり冷たいアイスクリームは本当に癒されますよね。しかし、最近「ラクトアイスは体に悪い」という噂を耳にしたことはありませんか?
実は、ラクトアイスとアイスクリームは、見た目こそ似ているものの、実は全くの別物。
ラクトアイスには、アイスクリームにはない危険な原材料や添加物がたっぷり含まれているんです!
この記事では、ラクトアイスとアイスクリームの違い、そしてラクトアイスに潜む添加物の危険性について詳しく解説します。
ラクトアイスが体に悪い理由と選び方のポイント
ラクトアイスはアイスクリームと比べ乳成分が少なくあっさりしているので選ぼうとしている人もいると思います。 そこでラクトアイスの落とし穴を説明していきます。
乳脂肪分が少ない:栄養価が低く、満足感も低い
アイスクリームには牛乳がたくさん使われていますが、ラクトアイスは牛乳成分がほとんど使われていません。
植物油脂:トランス脂肪酸が含まれている可能性
牛乳がほとんど使われていないのに、なぜアイスとして成り立つのでしょうか?
それは牛乳の脂肪分を入れない代わりに、別の油を入れているからです。それが植物油脂です。
牛乳のようなミルク感(コク)は、実は植物油脂からきています。
さらに問題なのは、この植物油脂に体にとても悪いと言われているトランス脂肪酸が含まれる可能性が高いことです。
引用元:食品に含まれるトランス脂肪酸(内閣府食品安全委員会、食品健康影響評価)
植物油脂:パーム油が使われている
原材料費を抑えるために使われているのがパーム油です。
パーム油はアブラヤシから取れる植物油で、日本でも様々な加工食品に植物油脂の名のもとに使用されています。
パーム油を国内に輸入する際に、酸化を防ぐためにBHAと呼ばれる食品添加物を使用しています。
このような食品添加物を加えられたパーム油は動物実験で発がん性が確認されていることもあり、パーム油の安全性は確立されてません。
糖分が多い:肥満や糖尿病などのリスク
ラクトアイスは一般的に100gあたり20〜30gの糖質があります。(角砂糖約5〜8個分)
添加物が多い:体に良い影響は少ない
ラクトアイスには大量の植物油脂が使われ、乳化剤や香料、人工甘味料、着色料などが使用されていることが多いです。
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アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の違い
まず、アイスクリームは乳成分量によって種類が異なります。乳固形分と乳脂肪分が多く含まれている順に紹介します
アイスクリームの種類と乳成分量一覧
種類 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 特徴 |
アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 | 最も濃厚でコクのある味わい |
アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 | アイスクリームよりあっさりとした味わい |
ラクトアイス | 3.0%以上 | – | ミルク感が少なめ |
氷菓 | 3.0%未満 | – | 果汁を凍らせたものなど、乳成分が少ない |
この世に存在するアイスは、必ずこの4つに分類されるんだね!
「乳固形分」と「乳脂肪分」ってどう区別しようか?
牛乳がおおもとの完全体だとしよう。乳固形分は牛乳から水分を除いて残る全成分のこと。
乳脂肪分は脂肪のみを抽出したものなんだ。
どっちが栄養価高いと思う?
うーん、乳脂肪分?
ブッブーーー!乳脂肪分は人為的に脂肪だけを取り出しものだからタンパク質もビタミン、ミネラルもほぼ無いんだよ。。バターを思い浮かべて!あれがまさに乳脂肪分。バターが体に良いと思ったら大間違いだからね。
じゃあ、牛乳本来の栄養価が詰まってるのは「乳固形分」なんだね!
そゆこと。「乳固形分」の代表格はヨーグルトだね。栄養成分表を見ても明らかだけど「乳固形分」には牛乳本来のオールマイティーな栄養が凝縮してる
よくカゼインが消化できない体質(カゼインアレルギー)の人いるけど、カゼインは「乳固形分」に含まれてるんだ。
じゃあ、カゼインがダメな人は「乳固形分」が多いアイスも要注意ってことだね!
ちなみに乳脂肪分はバターのことで栄養価はほぼ無いけど、バター特有の風味やコクってあるでしょ?それがアイスを美味しくする1つの要因でもあるんだ
ラクトアイスに含まれる添加物も体に悪い?
次にアイスクリーム(アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓)に含まれている添加物について説明します。
下の画像のピンクラインの箇所がラクトアイスの添加物の一例です。
乳化剤:なめらか食感の秘密
乳化剤には水と油を均一に分散させる役割があります。
- レシチン
- グリセリン脂肪酸エステル
- ソルビタン脂肪酸エステル
安定剤:形崩れを防ぎ、品質を維持
コクや風合いを出します。
- ローカストビーンガム
- グアガム
- ゼラチン
- 寒天
- ペクチン
着色料:見た目も美味しく彩る 着色料には「天然着色料」と「合成着色料」があります。
- 天然着色料 カラメル色素、クチナシ色素
- 合成着色料 タール系色素(石油製品を原料)
香料:風味豊かな味わいを実現
食品に香気を付与、増強目的。化学的に合成された香料と天然物から採った香料があります。
- 化学的に合成された香料・・・アセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニルアルデヒドなど
- 天然から採った香料・・・植物原料や動物原料から抽出
甘味料:甘さを調節
- アスパルテーム
- ソルビトール
- キシリトール
などがあります。特にアスパルテームは「国際がん研究機関」によって、ヒトに対して発がん性がある可能性がある。と言う分類に位置づけられています。
アイスミルクって体に悪いの?
アイスミルクはアイスクリームに比べて乳脂肪分が少ないアイス。
アイスクリームのモッタリが苦手な人はアイスミルクが本当は良いのです。
個人的には市販のアイスの中で最も健康的なのは「アイスミルク」であると確信しています。
でもそれはアイスミルクに植物油脂を添加していない場合に限ります。
アイスミルクは乳脂肪分を少なくしてアッサリに仕上げたアイス。乳脂肪は消化も悪いですし、胃もたれしやすいです。だから乳脂肪が少ないアイスミルクは本物であれば体に1番負担がないアイスであるはずなんです。
それがアイスミルクのメリットのはずなのに、なぜかアイスミルクに植物油脂を添加してるケースがあるのです。
そうなると話は別。ラクトアイスで使われる粗悪な植物油脂の可能性が高いので体に良いとは言えません。
アイスミルクにしても原材料を見て、植物油脂が入っていないか確認してください。
植物油脂が入っていなければ、それはアイスクリーム以上にとても体に負担が少ないアイスです。
僕が子供たちに常食させてるアイスもアイスミルク!無添加のアイスミルクは食材宅配の坂の途中のこっくりミルクバーが最高峰だと思うよ
危険な添加物って本当?気になる添加物の影響を調査
そこで、食品などに使われている添加物を摂取すると体にどう影響するのか調べてみました。
トランス脂肪酸:心臓疾患のリスクを高める
トランス脂肪酸とは、油脂を精製・加工する際にできるものです。
トランス脂肪酸を摂りすぎると血中LDLコレステロールが上がり、HDLコレステロールを減らし動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高める恐れがあります。
人工甘味料:肥満や糖尿病などのリスク
WHO (世界保健機構)からのガイドラインでは、「体重管理や糖尿病などのリスク軽減のために人工甘味料の使用は推奨しない」とされている。
合成着色料:アレルギーや発がん性の懸念
海外では、使用禁止になっていますが、日本では規制が進められていません。
体への影響を受けやすい子供は、特に避けなければなりません。
保存料:体に蓄積され、健康への影響が不明
食中毒リスク低減に役立ちます。保存料の使用基準を守れば健康にすぐに影響がでるということはありませんが、少量の摂取でも将来的に毒が現れる可能もあるのでなるべく摂取しない方が安全です。
添加物の過剰摂取:体への影響は未知数
過剰摂取などによる身体への影響は、まだ確立したエビデンスがなく、将来の安全性が保証されていないので食品添加物は危険とされています。
おすすめ添加物不使用のアイスクリーム
添加物の危険性をお話ししましたが、みなさんアイスクリーム食べたいですよね。そこで、安心安全な無添加のアイスクリームをご紹介いたします。
安心のアイスクリームを選ぶためのチェックリスト
✅乳脂肪分が多いものを選ぶ
✅糖分が少ないものを選ぶ
✅無添加・オーガニック製品を選ぶ
✅信頼できるメーカーを選ぶ
下記記事では無添加のアイスを紹介してるのでよかったら見てみてくださいね
つい食べたくなるアイスクリームですが、食べるならせめて無添加のアイスを選び、自分や家族の健康を守りたいですね。
参考文献