夏に限らずひんやり冷たいアイスクリームは本当に癒されますよね。しかし、最近「ラクトアイスは体に悪い」という噂を耳にしたことはありませんか?
実は、ラクトアイスとアイスクリームは、見た目こそ似ているものの、実は全くの別物。
ラクトアイスには、アイスクリームにはない危険な原材料や添加物がたっぷり含まれているんです!
この記事では、ラクトアイスとアイスクリームの違い、そしてラクトアイスに潜む添加物の危険性について詳しく解説します。
ラクトアイスが体に悪い理由
ラクトアイスはアイスクリームと比べ乳成分が少なくあっさりしているので選ぼうとしている人もいると思います。 そこでラクトアイスの落とし穴を説明していきます。
乳脂肪分が少ない
アイスクリームには牛乳がたくさん使われていて、牛乳に含まれる乳脂肪分にビタミンやカルシウムなどの栄養素があります。ラクトアイスは牛乳成分がほとんど使われていないので、栄養価も低いです。
牛乳由来のコクがないので、満足感も低いです。
植物油脂にトランス脂肪酸が含まれている可能性
牛乳がほとんど使われていないのに、なぜアイスとして成り立つのでしょうか?
それは牛乳の脂肪分を入れない代わりに、別の油を入れているからです。それが植物油脂です。
牛乳のようなミルク感(コク)は、実は植物油脂からきています。
さらに問題なのは、この植物油脂に体にとても悪いと言われているトランス脂肪酸が含まれる可能性が高いことです。
引用元:食品に含まれるトランス脂肪酸(内閣府食品安全委員会、食品健康影響評価)
トランス脂肪酸の危険性
トランス脂肪酸とは、油脂を精製・加工する際にできるものです。
トランス脂肪酸を摂りすぎると血中LDLコレステロールが上がり、HDLコレステロールを減らし動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高める恐れがあります。
植物油脂にパーム油が使われている
原材料費を抑えるために使われているのがパーム油です。
パーム油はアブラヤシから取れる植物油で、日本でも様々な加工食品に植物油脂の名のもとに使用されています。
パーム油を国内に輸入する際に、酸化を防ぐためにBHAと呼ばれる食品添加物を使用しています。
このような食品添加物を加えられたパーム油は動物実験で発がん性が確認されていることもあり、パーム油の安全性は確立されてません。
糖分が多い
ラクトアイスは一般的に100gあたり20〜30gの糖質があります。(角砂糖約5〜8個分)
肥満や糖尿病などのリスク要因になります。
添加物が多い
ラクトアイスには大量の植物油脂が使われ、乳化剤や香料、人工甘味料、着色料などが使用されていることが多いです。
ラクトアイスの添加物も体に悪い?
次にアイスクリーム(アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓)に含まれている添加物について説明します。
下の画像のピンクラインの箇所がラクトアイスの添加物の一例です。
乳化剤:なめらか食感の秘密
乳化剤には水と油を均一に分散させる役割があります。
- レシチン
- グリセリン脂肪酸エステル
- ソルビタン脂肪酸エステル
安定剤:形崩れを防ぎ、品質を維持
コクや風合いを出します。
- ローカストビーンガム
- グアガム
- ゼラチン
- 寒天
- ペクチン
着色料
着色料には「天然着色料」と「合成着色料」があります。
- 天然着色料 カラメル色素、クチナシ色素
- 合成着色料 タール系色素(石油製品を原料)
合成着色料
海外では、使用禁止になっていますが、日本では規制が進められていません。アレルギーや発がん性の懸念があるとされています
体への影響を受けやすい子供は、特に避けなければなりません。
香料
食品に香気を付与、増強目的。化学的に合成された香料と天然物から採った香料があります。
- 化学的に合成された香料・・・アセト酢酸エチル、アセトフェノン、アニルアルデヒドなど
- 天然から採った香料・・・植物原料や動物原料から抽出
保存料
食中毒リスク低減に役立ちます。保存料の使用基準を守れば健康にすぐに影響がでるということはありませんが、少量の摂取でも将来的に毒が現れる可能もあるのでなるべく摂取しない方が安全です。
甘味料
- アスパルテーム
- ソルビトール
- キシリトール
などがあります。特にアスパルテームは「国際がん研究機関」によって、ヒトに対して発がん性がある可能性がある。と言う分類に位置づけられています。
人工甘味料の危険性
WHO (世界保健機構)からのガイドラインでは、「体重管理や糖尿病などのリスク軽減のために人工甘味料の使用は推奨しない」とされている。

以上、過剰摂取などによる身体への影響は、まだ確立したエビデンスがなく、将来の安全性が保証されていないので食品添加物は危険とされています。
ラクトアイスの選び方のポイント
安すぎるラクトアイスは避ける
スーパーでずらりと並ぶラクトアイスを見ると、その手頃な価格につい手が伸びてしまいますよね。アイスクリームと比べてお手頃価格なのは嬉しいけれど、その理由を深く考えたことはありますか?
実は、ラクトアイスが安価なのは、乳脂肪分の代わりに植物油を多く使っているからなんです。乳脂肪分は高価なので、植物油に置き換えることでコストを抑えているんですね。
しかし、この植物油が多く使われることで、添加物の量も増える傾向があります。
「安かろう悪かろう」と一概には言えませんが、価格だけで選んでしまうのは少し注意が必要かもしれません。
カロリーと脂肪分をチェックする
次に注目したいのは、カロリーと脂肪分です。ラクトアイスには、植物油だけでなく砂糖も多く含まれていることが多いので、ついつい食べすぎてしまうと、一日の摂取カロリーをオーバーしてしまう可能性があります。
できるだけカロリーや脂肪が少ないラクトアイスを選ぶようにしてください
アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の違い
まず、アイスクリームは乳成分量によって種類が異なります。乳固形分と乳脂肪分が多く含まれている順に紹介します
アイスクリームの種類と乳成分量一覧
種類 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 特徴 |
アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 | 最も濃厚でコクのある味わい |
アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 | アイスクリームよりあっさりとした味わい |
ラクトアイス | 3.0%以上 | – | ミルク感が少なめ |
氷菓 | 3.0%未満 | – | 果汁を凍らせたものなど、乳成分が少ない |

この世に存在するアイスは、必ずこの4つに分類されるんだね!

「乳固形分」と「乳脂肪分」ってどう区別しようか?

牛乳がおおもとの完全体だとしよう。乳固形分は牛乳から水分を除いて残る全成分のこと。
乳脂肪分は脂肪のみを抽出したものなんだ。
どっちが栄養価高いと思う?

うーん、乳脂肪分?

ブッブーーー!乳脂肪分は人為的に脂肪だけを取り出しものだからタンパク質もビタミン、ミネラルもほぼ無いんだよ。。バターを思い浮かべて!あれがまさに乳脂肪分。バターが体に良いと思ったら大間違いだからね。

じゃあ、牛乳本来の栄養価が詰まってるのは「乳固形分」なんだね!

そゆこと。「乳固形分」の代表格はヨーグルトだね。栄養成分表を見ても明らかだけど「乳固形分」には牛乳本来のオールマイティーな栄養が凝縮してる

よくカゼインが消化できない体質(カゼインアレルギー)の人いるけど、カゼインは「乳固形分」に含まれてるんだ。

じゃあ、カゼインがダメな人は「乳固形分」が多いアイスも要注意ってことだね!

ちなみに乳脂肪分はバターのことで栄養価はほぼ無いけど、バター特有の風味やコクってあるでしょ?それがアイスを美味しくする1つの要因でもあるんだ
おすすめ添加物不使用のアイスクリーム
添加物の危険性をお話ししましたが、みなさんアイスクリーム食べたいですよね。そこで、安心安全な無添加のアイスクリームをご紹介いたします。
安心のアイスクリームを選ぶためのチェックリスト
✅乳脂肪分が多いものを選ぶ
✅糖分が少ないものを選ぶ
✅無添加・オーガニック製品を選ぶ
✅信頼できるメーカーを選ぶ

下記記事では無添加のアイスを紹介してるのでよかったら見てみてくださいね
つい食べたくなるアイスクリームですが、食べるならせめて無添加のアイスを選び、自分や家族の健康を守りたいですね。