夏に限らずひんやり冷たいアイスクリームは本当に癒されますよね。
実は、ラクトアイスとアイスクリームは、見た目こそ似ているものの、原材料の構成から見れば全くの別物です。
ラクトアイスには、純粋なアイスクリームにはほとんど使われない「植物油脂」や、多種多様な添加物が含まれているのが現状です。
この記事では、2026年の最新情報に基づき、ラクトアイスとアイスクリームの決定的な違い、そしてラクトアイスに潜む成分のリスクについて詳しく解説します。
ラクトアイスが体に悪い理由
ラクトアイスはアイスクリームと比べ乳成分が少なく、口当たりがあっさりしているので「ヘルシーかも?」と選ぼうとしている人もいるかもしれません。しかし、そこには「安さ」と引き換えにした落とし穴があります。ここでは、ラクトアイスに潜むリスクを具体的に説明していきます。
乳脂肪分が極めて少ない
アイスクリームには牛乳がふんだんに使われており、そこには良質な乳脂肪分、ビタミン、カルシウムなどの栄養素が含まれています。対してラクトアイスは牛乳成分がほとんど使われておらず、その多くが水と油(植物油脂)で構成されているため、食品としての栄養価は非常に低いです。
また、牛乳由来の自然なコクがないため満足感が得にくく、つい量を食べてしまいがちになる点も注意が必要です。
植物油脂にトランス脂肪酸が含まれている可能性

牛乳がほとんど使われていないのに、なぜ「アイス」として濃厚な味わいが成立するのでしょうか?
それは牛乳の脂肪分を入れない代わりに、「植物油脂」を添加してコクを演出しているからです。
ラクトアイス特有 pillars のようなコクは、実は牛乳ではなく、安価な植物油脂(精製された油)から作り出されています。
さらに見過ごせないのは、この植物油脂の製造工程において、動脈硬化などのリスクが指摘される「トランス脂肪酸」が生成されている可能性があることです。

引用元:トランス脂肪酸に関する情報(内閣府 食品安全委員会)
トランス脂肪酸の危険性
トランス脂肪酸とは、油脂を精製・加工する際に発生する副産物です。
2026年現在、国内主要メーカーは低減に取り組んでいますが、ゼロになったわけではありません。過剰に摂取し続けると、血中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らすことで、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患リスクを高める恐れが指摘されています。
植物油脂にパーム油が使われている
コストを抑えるために、ラクトアイスの「植物油脂」として多用されるのがパーム油です。
パーム油はアブラヤシから採れる植物油で、日本でも非常に多くの加工食品に使用されています。
パーム油の輸入や保管の際、酸化(劣化)を防ぐために「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」という酸化防止剤が使われることがあります。
BHAは過去の動物実験で発がん性が確認されたこともあり、日本でも使用基準が設けられていますが、パーム油自体の過剰摂取も含め、長期的な安全性については依然として懸念を抱く専門家も多いのが現状です。
糖分が多い
ラクトアイスは、コクのなさを補うために糖分が多くなりがちです。一般的に100gあたり20〜30g程度の糖質が含まれており、カップ1個分(約140〜200ml)を食べると角砂糖5〜8個分以上を摂取することになります。
これは、血糖値の急上昇を招き、肥満や将来的な糖尿病のリスクを高める要因となります。
添加物が多い
ラクトアイスは「水と油」を無理やり混ぜ合わせてアイスの形にするため、大量の乳化剤が不可欠です。さらに、牛乳のような香りをつける香料、色を調整する着色料、コストカットのための人工甘味料など、アイスクリームと比較して添加物の種類が圧倒的に多い傾向にあります。
ラクトアイスの添加物も体に悪い?
次にアイスクリーム(アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓)に含まれている添加物について詳しく見ていきましょう。
下の画像のピンクラインの箇所が、ラクトアイスで特によく見られる添加物の一例です。

乳化剤:なめらか食感の秘密
乳化剤には、本来混ざり合わない水と油を均一に分散させ、なめらかな食感を保つ役割があります。
- レシチン(大豆由来など)
- グリセリン脂肪酸エステル
- ソルビタン脂肪酸エステル
安定剤:形崩れを防ぎ、品質を維持
アイスの粘り気を出し、溶けにくくしたり、風味を向上させたりします。
- ローカストビーンガム
- グアガム
- ゼラチン
- 寒天
- ペクチン
着色料
アイスを美味しそうに見せる着色料には「天然着色料」と「合成着色料」があります。
- 天然着色料:カラメル色素、クチナシ色素、ベニバナ色素など
- 合成着色料:タール系色素(赤色〇号、黄色〇号など石油製品が原料)
合成着色料の懸念
欧州など海外の一部では、子供の活動性や注意力の低下との関連が指摘され、使用制限や表示義務があるものも存在しますが、日本では現在も広く使われています。
体への影響を受けやすい成長期の子供は、可能な限り避けるのが賢明です。
香料
食品に香りをつけ、風味を強める目的で使われます。
- 化学的合成香料:アセト酢酸エチル、アセトフェノンなど(数百種類以上)
- 天然香料:植物や動物から抽出された成分
保存料
アイスクリーム類はマイナス18度以下で保存されるため、基本的には細菌が繁殖せず、保存料は使われないのが一般的ですが、トッピングや原材料の一部に含まれているケースがあります。健康に直ちに影響はないとされる基準内であっても、将来的な蓄積を避けるためには無添加に近いものを選ぶのが安全です。
甘味料
低カロリーや低コストを謳う商品には以下の人工甘味料が使われることがあります。
- アスパルテーム
- アセスルファムK
- スクラロース
特にアスパルテームは、2023年にWHOの外部機関である「国際がん研究機関(IARC)」によって、「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」に分類されました。
人工甘味料(NSS)に関するWHOの勧告
WHO(世界保健機関)は2023年、「体重管理や非感染性疾患(糖尿病など)のリスク軽減を目的とした非糖質系甘味料(NSS)の使用を推奨しない」という最新のガイドラインを発表しています。長期的な摂取は、成人における2型糖尿病や心血管疾患のリスクを高める可能性が指摘されています。

以上のように、過剰摂取による身体への長期的影響については、まだ解明されていない部分も多いです。「直ちに影響はない」からといって安心せず、将来の安全性を考えて添加物はなるべく避けるのが今の主流です。
ラクトアイスの選び方のポイント
安すぎるラクトアイスは避ける
スーパーで100円を切るような低価格で並ぶラクトアイスを見ると、つい手が伸びてしまいますよね。しかし、その安さには理由があります。
ラクトアイスが安価なのは、高価な乳脂肪分を使わず、安価な植物油脂と多量の糖分、そしてそれらを繋ぎ合わせる添加物で味を構成しているからです。
価格が安いものほど、原材料の質が低く、添加物の種類が増える傾向にあることは覚えておきましょう。
カロリー、脂肪が高いラクトアイスは避ける
次に注目したいのは、カロリーと脂肪分です。ラクトアイスは「乳脂肪」が少なくても、それを補うために「植物油脂」や「砂糖」が大量に使われているため、アイスクリームよりも高カロリーな商品が珍しくありません。
健康を守るためにも、パッケージ裏の栄養成分表示を確認し、総エネルギーや脂質量が突出して高いラクトアイスは控えるようにしましょう。
アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の違い
日本の法律(乳等省令)では、乳成分の量によってアイスは4種類に分類されています。
アイスクリームの種類と乳成分量一覧
| 種類 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 特徴 |
| アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 | 最も濃厚。添加物が少なく、素材の味が活きている |
| アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 | 適度な乳成分。牛乳に近い味わい |
| ラクトアイス | 3.0%以上 | – | 乳成分はわずか。植物油脂でコクを補っている |
| 氷菓 | 3.0%未満 | – | かき氷やシャーベットなど。乳成分がほぼない |

売っているアイスは、必ずこの4つのどれかに分類されているんだね。

「乳固形分」と「乳脂肪分」の違いって何?

牛乳がおおもとの完全体だとしよう。乳固形分は牛乳から水分を除いて残る全成分のこと。
乳脂肪分はそこからさらに脂肪のみを取り出したものなんだ。
どちらに栄養が詰まっていると思う?

うーん、脂が乗ってる乳脂肪分?

残念!乳脂肪分は人為的に脂肪だけを取り出したものだから、タンパク質やビタミン、ミネラルはほとんど残っていないんだよ。バターを思い浮かべてみて。あれがまさに乳脂肪分の塊。エネルギー源にはなるけど、栄養バランスが良いわけじゃないんだ。

なるほど、牛乳本来の栄養が丸ごと詰まっているのは「乳固形分」の方なんだね!

そういうこと。「乳固形分」が豊富な代表格はヨーグルトやチーズだね。栄養成分表を見れば分かるけど、タンパク質やカルシウムが凝縮されているのが特徴だよ。

ただ、カゼイン(乳タンパク)が体に合わない人は、この「乳固形分」が多いアイスを食べる時も注意が必要だよ。

そっか、カゼインフリーを意識している人は乳固形分が多い高品質なアイスでも控えめにした方がいいんだね。

補足だけど、乳脂肪分(バター成分)は栄養価こそ偏っているけど、あの特有の風味やコクがアイスを美味しくしてくれる大切な要素。だから「アイスクリーム」区分の方が満足感が高いんだ。
安心のアイスクリームを選ぶためのチェックリスト
✅「植物油脂」ではなく「乳脂肪分」が多いものを選ぶ
✅砂糖や異性化液糖が少ないものを選ぶ
✅無添加・オーガニック製品を優先する
✅メーカーの品質管理姿勢を信頼できるか確認する

スーパーでも買える無添加アイスクリームの記事では、2026年現在も手に入りやすい安全なアイスを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
つい食べたくなるアイスクリームですが、食べるならせめて無添加のものを選び、自分や家族の健康を守る選択をしていきたいですね。