手軽に使える「かんたん酢」は、その名の通り、和え物や酢の物、マリネなどが簡単に作れる便利な調味料として、多くの家庭で重宝されています。
しかし、その手軽さとは裏腹に、「かんたん酢は体に悪い」という声も聞かれるようになりました。一体何が問題なのでしょうか?
この記事では、「かんたん酢」の成分や製造方法などを詳しく解説しながら、健康への影響について徹底検証していきます。
かんたん酢が体に悪いと考えられる理由
添加物が入っている
かんたん酢には酸味料、調味料(アミノ酸等)などが含まれている場合があり、特定の添加物を避けたいと考える人からは「不自然な成分」と見られることがあります。

果糖ぶどう糖液糖の危険性
果糖ぶどう糖液糖の主成分である果糖は、ぶとう糖に比べて老化促進物質と言われる「AGEs」を発生させやすいから、摂りすぎには注意しましょう。

「AGEs」って、なぁに?

老化させる物質と言われていて、体内で、タンパク質と糖が加熱されてできる物質なんだ。

「AGEs」が発生するとどうなるの?

「AGEs」が体内に溜まると、肌や髪、骨など全身の老化が進んで、体調不良やいろいろな疾患(糖尿病、高血圧、がん等)が発症してしまうんだ。
アミノ酸の危険性
アミノ酸は、たんぱく質を構成する栄養成分で、スーパーなどで手軽に買える食品にも幅広く含まれていて、基本的に問題はないです。
ただ、アミノ酸に含まれているグルタミン酸ナトリウムを大量に摂取すると、血中のグルタミン酸濃度が高まって、神経細胞に影響すると言われています。
それによって手足のしびれがおきたり、頭痛やのぼせなどを引き起こす危険性があります。

アミノ酸は体をつくる大切な成分でもあるから、どうしたら良いのか怖くなってきちゃうな。

通常の食生活を送っていれば、大丈夫だよ。
酸味料の危険性
酸味料についても、食品衛生法に基づいた基準があって、酸味料は現在の日本の基準において摂取量が一定範囲内であれば、人体に悪くないとされています。
使われているものは全て国の安全基準をクリアしたものなので、危険性や体への影響はありません。
たいてい、酸味料は一括表示されているので、成分の内容を知ることが難しく、私たち消費者に不安が残るのも確かです。

なるほどね。
とにかく何でも過剰摂取は良くないわね!

そうだね。それに人任せにしないで、知識を得たり自己管理しないとね。
糖分、塩分の含有量が多い
かんたん酢には砂糖や塩分が含まれており、摂りすぎると健康リスク(肥満、生活習慣病)に繋がります。
「かんたん酢・米酢」栄養成分値(可食部100gあたり)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | 食塩相当量 | |
かんたん酢 | 115kcal | 0.0g | 0.0g | 29.0g | 1616mg | 4.1g |
米酢 | 41kcal | 0.2g | 0.0g | 11.2g | 5mg | 0.0g |
ご覧の通り、塩分がだいぶ多いですね。「砂糖なんて書いてないじゃないか」と思うかもしれませんが、炭水化物とエネルギーでおおよそ類推できます。
液体水分で、これだけ炭水化物とエネルギーを増やせるのは、原材料の中の果糖ぶどう糖液糖と砂糖以外にありません。
本来の酢の風味に戻れない!
かんたん酢には、添加物や砂糖、塩分もきっちり入っており、安定の美味しさであるが為に、私たちの脳がそれに慣れ、なるべくより濃い味の料理を求めたくなってしまいます。
本来人は生命維持の為に食すものですが、生命維持に必要以上の栄養を摂りたがり、その沼から出れなくなってしまいます。



本物の酢の健康効果
体に良いイメージのかんたん酢は、美味しく簡単に摂れて一石二鳥だと思ってたのに~!!と残念な声が聞こえてきそうですが…
では、本来お酢は、体にどのような効果があるのでしょうか?
1.血糖値のコントロール
酢には、食後に血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
※研究論文https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/54/3/54_3_192/_article/-char/ja/

2.脂肪燃焼促進
酢には、脂肪の代謝を促進し、中性脂肪の蓄積は抑えされ、しかも脂肪の分解は進むと言われています。

3.疲労回復
酢に含まれているクエン酸が、疲労回復をサポートしてくれます。


4.腸内環境の改善
酢は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれると言われています。


5.血圧の調整
酢は血圧高めの方の血圧を、下げるという結果が報告されています。
※研究論文https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/55/3/55_3_81/_article/-char/ja/

6.抗酸化作用
酢にはポリフェノールが含まれ、抗酸化作用があり、老化を緩やかにしてくれたり、運動後の回復を早めたり、睡眠不足の疲労回復にも効果的です。
※研究論文https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/113/6/113_346/_pdf


穀物酢より米酢が良い理由
お酢と言っても、いろいろあって迷いますね。物価高の家計を助ける、手軽に手に入りやすい穀物酢にするか、純米、無添加などの高級感溢れる雰囲気の米酢にするか、迷っちゃいますね~、最終的には好みの問題?
そうかも知れないけどね、大事な自身や家族の身体を考えるとき、選びやすくなるからこれだけサラッとおさらいしておこう!
それぞれの原材料の違い
米酢:米を原料にして作られます。
穀物酢:米以外にトウモロコシや小麦など複数の穀物をブレンドして作られます。
風味の違い
米酢:まろやかで自然な味わいが特徴です。
穀物酢:酸味が強く、ややシャープな味わいです。


栄養価の違い
米酢:アミノ酸やミネラルが豊富に含まれていて、健康効果が高いとされています。
穀物酢:米酢と比べてこれらの成分が少ない傾向があります。
アミノ酸・ミネラル量対比(米酢・穀物酢、各100gあたり)
アミノ酸 | ナトリウム(ミネラル) | |
米酢 | 5mg | 227mg |
穀物酢 | 3mg | 43mg |
※ミネラルの引用資料 https://imatomiraiblog.com/reduce_salt_vinegar_type
内容物の違い
米酢:原材料が非常にシンプルで純米酢として販売されることが多いです。
穀物酢:原材料に穀類(小麦、米、コーンなど)をブレンドして使われます。


製法の違い
米酢:発酵期間が長いため、コク深で豊潤な味わいになります。
穀物酢:大量生産に適した製法で作られる場合が多いです。



結論
米酢の方が、体の事を重視するなら、原材料がシンプルで、自然な発酵で作られることで健康的なものだと言えます。
穀物酢でも無添加・高品質な製品を選ぶことで、健康的な効果を期待することができます。



健康効果を得るなら黒酢がおすすめ
原料も製法もシンプルな米酢が気になり始めたのでは?そんなあなたに、その米酢を超える栄養価や健康効果が高いとされている「黒酢」の威力とは!?
1.米酢との原料の違い
黒酢は玄米や大麦を原料として作られ、通常の米酢より多くの栄養素(特にアミノ酸やミネラル)が含まれています。
●米酢・黒酢のアミノ酸対比 (各100mlあたり)
米酢 | 227mg |
黒酢 | 559mg |
●米酢・黒酢のミネラル対比 (各100gあたり)
カルシウム | カリウム | ナトリウム | マグネシウム | リン | 鉄 | |
米酢 | 2mg | 16mg | 12mg | 6mg | 15mg | 0.1mg |
黒酢 | 5mg | 47mg | 10mg | 21mg | 52mg | 0.2mg |

黒酢の方が米酢に比べてだいぶミネラル量が多いのがわかるよね。
2.発酵・熟成期間の長さ
黒酢が、アミノ酸や有機酸、ポリフェノールなどの有効成分が豊富なのには、1年以上じっくりと熟成させているからと言えます。
- アミノ酸含有量:黒酢は通常の米酢に比べて、アミノ酸含有量が3~5倍にも達します。
- 風味の深さ:熟成によりまろやかな風味があり、料理やドリンクとしても使いやすいです。

3.健康効果
(1) 疲労回復
アミノ酸とクエン酸がエネルギー代謝を促して、乳酸の分解を進めます。

(2) 血糖値・血圧の調整
- 黒酢はその他の酢とも同じく、血糖値の急上昇を抑え、血管を広げて血液の流れをスムーズにしてくれます。
- 生活習慣病予防に有効と考えられています。

(3) 美肌効果
- アミノ酸やポリフェノールの抗酸化作用で、肌サイクルが促進され、アンチエイジング効果が期待できます。

(4)内臓脂肪の減少
研究によると、黒酢を摂ると脂肪の代謝が良くなり、内臓脂肪の分解が進むらしいと言われています。
※研究論文https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/11/1/11_67/_pdf


4.消化吸収のサポート
黒酢に含まれる酢酸とアミノ酸は消化液の分泌を促し、胃腸の働きを活発にさせるため、食欲不振や消化不良が改善されます。

5.心地よい飲用
黒酢はまろやかで、水や炭酸水で割って手軽に飲めることで、甘味料を加えた市販の黒酢ドリンクにも抵抗なく、手を出しやすくなりますが、糖分などが含まれるため、表示を確認して選ぶことが大切です。

まとめ
「かんたん酢」をきっかけに酢のことを改めて考え、再度認識することが出来たと思います。
でも、いろいろ効果があり過ぎて、何だか頭の中すっきりしていないのでは…
今回は体の影響重視の「まとめ」をしていこう。
かんたん酢:時短調理にはいいけど、添加物や糖分、塩分量を考えるなら多用するのはNG
穀物酢:米以外の穀物も含まれていて、内容を確認し、なるべく無添加のものを選べば、お米アレルギーのある方などには重宝。
米酢:内容がシンプルで添加物が入っていないものが多く、コクがあり料理に取り入れやすく、安心度が高い。
黒酢:栄養価が高く、飲み物として取り入れやすく、摂取しやすい。ただし、やはり添加物や糖分の量には気を付けてね!


