仕事が忙しいときでも、お昼はしっかりお米を食べたい方に“牛丼チェーン店”は、さっと食べられて腹もちもよく便利ですよね。
しかし、ファストフードは添加物が多くて体に悪いイメージを持っている方も多いと思います。
牛丼チェーン店のひとつである「松屋」の看板メニュー“牛めし”には添加物が入っているのでしょうか? 【画像引用:松屋公式HPより】
松屋に添加物は入っている?
松屋公式ホームページのメニュー紹介では、原材料や添加物の記載はありません。
お問い合わせの回答でも、どんな添加物が入っているかは公表していません。
しかし化学調味料・人工甘味料・合成着色料・合成保存料は使用していないそうです。
松屋の牛めしに入っている添加物
オンラインショップで販売されている冷凍個食パック「牛めしの具(プレミアム仕様)」の添加物について調べてみました。(店内飲食で提供されている「牛めし」と同じものかどうかは定かではありません。)
⚫牛めしの具(プレミアム仕様)
酒精、着色料(カラメルⅠ)、pH調整剤、香辛料抽出物の添加物が入っていることがわかりました。
松屋で使用しない添加物は4つ
松屋で使用しない添加物①うまみ調味料
うま味調味料とは、簡単に言うと、料理を美味しくする魔法の調味料のようなものです。
私たちが「美味しい!」と感じる味には、甘味、酸味、塩味、苦味、そしてうま味の5つの基本的な味があります。この中の「うま味」を強く感じるように作られたのが、うま味調味料なのです。
うま味調味料の原材料
うま味調味料は、昆布やかつお節、干ししいたけなど、私たちが普段食べている食材にも含まれているグルタミン酸、グアニル酸、イノシン酸という成分を、より多く含むように作られています。これらの成分を、水に溶けやすく、使いやすい形に加工したものが、うま味調味料なのです。
松屋で使用しない添加物②人口甘味料
化学合成によって作られた砂糖の何百倍もの甘さがある添加物のことです。
【メリット】
- 少量で甘いため、摂取カロリーを抑えられる
- 食後の血糖値の上昇を抑えられる
- 虫歯の原因になりにくい
【デメリット】
- 摂りすぎると甘味に鈍くなり、より甘いものを欲するようになる
- 食後の血糖値の上昇が起こらないため脳の満足感が少なく、食欲が増加する傾向にある
人工甘味料は大きく分けると「糖アルコール」と「合成甘味料」に分類されます。
種類 | 特徴 | 代表的な例 |
---|---|---|
糖アルコール | 自然由来、熱に強い、虫歯になりにくい、血糖値の上昇が緩やか | キシリトール、ソルビトール |
合成甘味料 | 人工的に作られた、甘みが強い、カロリーが低い | アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース |
松屋で使用しない添加物③保存料
食品の腐敗や変敗の原因となる微生物の増殖を抑制し保存性を高める添加物のことです。
松屋で使用しない添加物④合成着色料
化学的に合成された色素で、着色の目的で作られた添加物のことです。
目的:退色や変色を防ぐ、食欲増進のため
松屋は無添加をやめた?
2022年3月、消費者庁が新たに策定した「食品添加物不使用に関するガイドライン」によって、表示に関するルールが変わりました。
理由のひとつに、消費者の誤解を招かないためです。たとえば、食品の加工段階で添加物を使ってないとしても、そもそもの原料加工品に添加物が使われているキャリーオーバーがあるため、その可能性がある加工品については無添加表記をしてはいけないのです
無添加をやめたのではなく、表記のルールが変わったのです。
松屋は遺伝子組み換え食品を使用しているのか
松屋で提供されている食材に、遺伝子組み換え食品は使用されているのでしょうか? “よくあるお問い合わせ”で下記の回答が掲載されています。
Q.納豆やコーンは、遺伝子組換えの物を使用していますか?
使用しているコーンは、遺伝子組換えではありません。 納豆に使用している大豆は、分別生産流通管理済みです。 遺伝子組換え大豆の混入を防ぐために、生産から流通、製造加工の各段階で、遺伝子組換え大豆と分けて管理されています。
【引用:よくあるお問い合わせ】
【松屋】添加物は入っている?人気の牛めしを大調査!のまとめ
松屋で使用していない添加物
- うま味調味料
- 甘味料
- 保存料
- 合成着色料
「食品添加物不使用に関するガイドライン」が策定されるまで、松屋のメニューは、完全無添加だと思われていた方もいたかもしれませんが、実際には上記以外の添加物は使われています。
どの商品にどんな添加物が使われているかは公表されていないので、詳しいことはわかりません。
「牛めし」にも冷凍個食パックで使用されている添加物またはそれ以外の添加物が使用されている可能性もあります。