知る人ぞ知る、日本製の優秀な鍋「セラポット」。
常に順番待ちの人気商品ですが、メリットとデメリットの両面を理解してから購入したいですよね。
今回は、セラポットの人気の秘密や、購入する前に知っておきたいことについて徹底解説します。土鍋との違いについても、まとめて紹介します。
鍋選びに迷っている方、ぜひ参考にしてくださいね。
セラポットとは
「セラポット」は、福岡県にある「ジーマックス株式会社」が製造販売しているセラミック鍋です。
ペタライト(天然鉱石)と、九州の山奥でとれる良質な土に「麻炭」を配合して作られています。
焼く・煮る・茹でる・蒸す・無水調理・炒める・オーブン料理・燻製
色やサイズ展開は、以下のとおりです。
セラポットはどこで買えるの?
セラポットは販路が非常に狭いです。かなりのレア品だと思ってください。公式サイトでさえ数ヶ月待ちの人気商品です。それだけ買うのが難しい鍋でもあります。
現在、セラポットを販売している実店舗はないようです。
以下のサイトで購入することができます。人気商品なので、どのサイトも売り切れていることが多く、予約販売となります。
セラポットのメリット
セラポットには、以下のようなメリットがあります。
順番に、解説していきます。
遠赤外線効果
セラポットは、天然石と麻炭から放射される遠赤外線効果で、食材を「外はこんがり、中はジューシー」に調理します。
スモークチップを使えば、本格的な燻製を作ることもできます。
セラポットで作る焼き芋は、遠赤外線効果で甘くほくほくに仕上がりますので、絶品です。
土鍋やル・クルーゼに比べ軽量
セラポットは比較的軽量で、片手で楽に持ち運ぶことができます。
ル・クルーゼの26㎝(5.4ℓ)の重量は約5㎏なので、半分くらいの重さです。重い鍋が苦手の方には、おすすめです。
実際に持ってみると感動するくらい軽いです。この軽さで土鍋に似た性能を持つセラポットが人気なのもうなずけます。
熱伝導率と蓄熱性が高い
熱伝導率が高く、短時間でムラなく食材に火を通すことができますので、水分を逃さずにシャキッとした炒め物が作れます。時短調理は、ガス代の節約にもつながりますね。
冷やご飯をお茶碗に入れ、専用金網にのせて蒸せば、電子レンジを使用せずに温め直しができます。
また、一度温まると冷めにくい特性から、余熱調理もできます。
塩素除去効果
セラポットの表面にある無数の気孔が、水道水の汚れや塩素、カルキを吸着するため、塩素除去効果が高いのが特徴です。(完全に除去するのではありません)
塩素除去効果は、半永久続きます。
【残留塩素試験結果】
塩素除去効果や麻炭の浄化作用で、水道水でもご飯がおいしく炊き上がります。抗酸化作用により、冷めてもおいしく、時間がたっても黄色く変色しません。
- 米をとぎ、30~60分浸水
- 強火にかける
- 沸騰したら弱火にして一度混ぜる
- 弱火のまま蓋をして、「8分」
- 火をとめ、「15分」蒸らす
丈夫で扱いやすい
ノーコーティングで、タワシでゴシゴシこすっても大丈夫です。食洗器も使用できます。
また、割れにくく、扱いやすいです。ただし、鋳物のように絶対に割れないわけではないので、取扱いには注意しましょう。
700℃まで耐えられる耐熱性
700℃まで耐えられるので、空焚きしても割れません。オーブン調理も可能です。
温度変化にも強いため、冷蔵庫から出してすぐに直火にかけられます。
有害物質ゼロ
セラポットは、有害物質の心配がありません。
- 鉱石・土・麻炭は、すべて日本の天然素材
- 約1,250℃で焼成するので、調理により有害な鉛やカドミウムが溶出しない(食品衛生法に基づく溶出基準クリア)
- フッ素などでコーティングしていないため、調理中に有毒ガスが発生しない
おしゃれなフォルム
セラポットは、ひとつひとつ丁寧に手作業で作られます。
デザインも洗練されていて、置いておくだけでキッチンをおしゃれに演出してくれます。
セラポットのデメリット
一方、セラポットはデメリットもあります。デメリットも知ったうえで、購入を検討しましょう。
- 目止めが必要
- 使い終わったら乾燥させる必要がある
- 揚げ物に使えない
- 焦げ付きやすい
- IHは使用不可
- 高価格
- 割れる
順番に、見ていきましょう。
目止めが必要
土鍋の使い始めと同じく、目止めが必要です。長く使うために、面倒ですが必ずするようにしましょう。
- 鍋の8分目くらいまで水を入れる
- 茶わん半分程度のご飯を入れる
- 火をつけ、よく混ぜる
- 沸騰したら弱火にし、30分くらい煮る
- 火をとめて冷ます
- 冷めたら、2時間程度放置
- 鍋を洗い、一晩乾燥させる
使い始めに目止めをしっかりして、大切に使いたいですね。
使い終わったら乾燥させる必要がある
使用後は、土鍋と同じように乾燥させる必要があります。
ぬれたまま火にかけると割れる原因になります。乾燥が十分でないときは、弱火にかけ、完全に乾かしてから調理をするようにしましょう。
また、鍋が水分を吸収しやすいため、長時間のつけ置きや料理の保存はよくありません。料理を保存するときは、別容器に移し替えるようにしましょう。
揚げ物に使えない
セラポットは、揚げ物料理には使用できません。高温により発火する可能性があるため、絶対にやめましょう。
焦げ付きやすい
セラポットは熱伝導率が高い分、鍋がすぐに高温になり、焦げ付きやすいというデメリットがあります。特に使い始めは焦げ付きやすいようです。火加減や予熱に注意するようにしましょう。
焦げ付きは、専用クリーナー等やタワシで洗うことができます。
また使っていくうちに油がなじみ、使いやすくなっていきます。
IHは使用不可
セラポットは、IHには対応していません。使用できる熱源は、以下のとおりです。
- ガス
- 電気プレートコイル
- セラミックヒーター
- ハロゲンヒーター
- ラジエントヒーター
ご自宅の熱源に対応しているかチェックしましょう。
高価格
セラポットは、高品質でひとつひとつ手作りであるため、お値段は高めです。セット価格は以下のとおりですので参考にしてください。単品でも購入できます。
割れる
僕の個人談ですが、セラポットを割ったことがあります。軽い衝撃では割れる確率は低いですが、強くぶつけてしまうと割れることがあります。
セラポットは値段が高いため、割ると精神的にかなりショックを受けます。僕はセラポットミニを割って1ヵ月ほど立ち直れませんでした。
セラポットは重さが軽い分、雑に使ってしまいそうになりがちなので、割れることを意識して慎重に扱ってください!
結局、セラポットと土鍋はどこが違うの?土鍋持ってる人はそれでいいんじゃない?
セラポットと土鍋はどちらもおいしく調理できますが、大きな違いは熱伝導率と扱いやすさです。主な違いをまとめましたので、参考にしてくださいね。
土鍋を割ってしまった人や時短調理をしたい人は、セラポットを検討してみてはいかがでしょうか。
【セラポットと土鍋の主な違い】(土鍋と比べてセラポットが有利な項目を赤字にしています)
セラポット | 土鍋 | |
熱伝導率 | 〇 | × |
蓄熱性 | 〇 | 〇 |
重 量 | △ | × |
温度変化 | 強い | 弱い |
空焚き | 〇 | 基本は× (素材により〇) |
調理時間 | 短 | 長 |
扱いやすさ | 〇 | × (割れる) |
目止め | 必要 | 必要 |
揚げ物 | × | × |
IH | × | × |
食洗器 | 〇 | 基本は× (素材により〇) |
料理の味 | 〇 | 〇 |
価 格 | 高い | 手頃 |
こうやって比較してみると似ているセラポットと土鍋の違いが浮き彫りになるね。簡単にイメージすると、セラポットは土鍋の特徴が持ちつつ、土鍋のデメリット(重いとか割れるなど)を改善させた鍋って感じ。
土鍋に憧れるけど、その扱いづらさから敬遠してた人にピッタリなのがセラポットってことか~~
そゆこと
まとめ
セラポットのメリット・デメリットについて解説しました。
セラポットは土鍋に比べて軽量で割れにくく、扱いやすいのが魅力です。もちろん遠赤外線効果などで、料理がおいしく仕上がります。
少し高額なので手を出しにくいですが、大切にすれば一生モノです。「よいものを長く使いたい」という方におすすめですよ。
どんな調理器具にもいえることですが、使い始めは、慣れるまで少し扱いにくいかもしれません。使い方のコツをマスターして、早くお鍋と仲良くなりましょう。セラポットで、毎日のお料理を楽しんでくださいね。