色やかたちがかわいくて、おしゃれなものが多いホーロー鍋。
煮込み料理がおいしくできると評判で、ひとつは欲しいと思っている人も多いのではないでしょうか？
でも、使い方によってはホーロー鍋の良さを発揮できないだけでなく、鍋を傷つける原因となってしまいます。
そこで今回は、ホーロー鍋を使うときにやってはいけないことを紹介します。特にホーロー鍋で揚げ物をやっていいのか知りたい方も多いと思うのでその辺も参考にしてください
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ホーロー鍋ってどんな鍋？
そもそもホーロー鍋ってどんな鍋なの？
ホーロー鍋は、金属をメインの素材としながらも、表面にガラス質を焼き付けてコーティングした鍋です。
メイン素材の金属には鉄やアルミニウムを使ってます。
熱伝導性が高く、耐久性に優れているという金属の良さと、サビや酸に強いというガラスの良さの両方を持ち合わせています。
鉄鍋って重いよね？ホーローも言っちゃえば鉄鍋だよ。でも鉄のさびやすい欠点をガラスでコーティングしてるから鉄より扱いやすいんだ
でも、鉄鍋では鉄分が摂取できる一方、ホーローは鉄でできてるくせに、ガラスでバリアされてるから鉄分摂取できないデメリットもあるんだよ
- 保温性が高い
- 酸やアルカリに強い
- においがつきにくい
- 内容物を長期間保存できる
- 電磁調理器（IH）で使える
ホーロー鍋で絶対やってはいけないこと
これをやっちゃうとホーロー鍋の良さが台無しだから注意！
空焚きをする
ホーロー鍋を空焚きすると、ホーローのひび割れや鍋の内側のコーティングがはがれる原因になります。
ホーローがひび割れたりコーティングがはがれることで、有害な物質が食材に混入する可能性があります。
ホーロー鍋を使うときには、熱を加える前に食材や水を入れるようにしましょう。
急激な温度変化を与える
熱したホーロー鍋に冷たい水を直接かけたり、急に高温にすると、ホーローのひび割れを起こす原因になります。
急激な温度変化により、ホーローの表面が膨張と収縮を起こし、最終的にはひび割れてしまいます。
ホーロー鍋を冷ましたいときは、自然に冷めるのを待つか、少しずつ水を注いで温度を下げるようにしましょう。
また、温めたいときも急に高温にせず、じっくり加熱することを意識しましょう。
金属製の調理器具を使う
金属製のヘラやトングなどの調理器具を使うと、ホーロー鍋の表面のコーティングを傷める原因になります。
ホーロー鍋を使うときには、木製やシリコン製の調理器具を使うようにしましょう。
金属製のたわし、クレンザーを使う
鍋の焦げ付きを落とすために、金属製のたわしや研磨剤の入ったクレンザーを使うと、ホーロー鍋の表面のコーティングがはがれる原因になります。
鍋が焦げ付いたときは、無理にこすらずにお湯を入れてしばらく置いて、ふやけるのを待ちましょう。
それでも焦げが取れないときには、水と重曹を入れて10分ほど加熱し、しばらく放置した後、中性洗剤とスポンジでやさしく洗ってみてください。
電子レンジで使う
ホーロー鍋は内側が金属でできているため、電子レンジを使ってはダメです。
電子レンジに入れて使うと、火花が出て電子レンジの故障の原因となるほか、火災が発生する可能性もあります。
衝撃を与える
ホーローのメインは金属ですが、金属むき出しだとすぐ錆びてしまうので金属の外側をガラス質でコーティングしています。
その外側のコーティングが実に衝撃に弱くて、落としたりぶつけると、すぐひび割れます。
このガラス質はかなり繊細です。本当に気を付けて扱ってください
固い鍋敷きに置いたときの衝撃でひび割れることもありますので、ガラスを扱うのと同じように丁寧に扱いましょう。
ホーロー鍋で揚げ物料理してもいい？
急激な温度変化はNGだけど揚げ物は大丈夫なの？
ホーロー鍋で揚げ物をするのはOK
実はホーロー鍋は揚げ物に最適な鍋なのです。
熱伝導性に優れており、すばやく高温に上げられるので、揚げ物をカラっと揚げることができます。
ホーロー鍋で揚げ物をするときの注意点
ホーロー鍋で揚げ物をするときにはコツが必要だよ
揚げ物に最適な油の温度をキープする
油の温度が高すぎるとホーロー鍋のコーティングを傷つける可能性があります。
揚げ物をするときは、まず中火で加熱し、油が適温になったら弱火にして、適温（160℃～180℃）を保つようにしましょう。
また、温度が下がり過ぎると揚げ物が鍋にくっつく場合がありますので、温度計で油の温度を確認しながら調理してください。
電磁調理器(IH)の揚げ物モードや天ぷらモードでは使えない場合もある
ホーロー鍋で揚げ物をするとき、IHコンロの揚げ物モードや天ぷらモードなどの自動調理機能を使うと、温度が上がり過ぎて「高温エラー」になってしまうことがあります。
IHコンロでホーロー鍋を使うときは、通常の加熱で中火からはじめ、火加減に注意しながら調理しましょう。
揚げ物に対応していないホーロー鍋もある
さっきも書いたようにホーロー鍋はメイン素材の金属にガラス質を釉薬でコーティングしてます。
ホーロー鍋の中には、この釉薬が500℃前後で溶け始めてしまうものがあります。
実際に調理をする前に、ご自分のホーロー鍋が揚げ物に対応しているか、取扱説明書で確認してみてください。
ホーロー鍋でやってはいけないこと！まとめ
ここまで、ホーロー鍋を使うときの注意点について説明してきました。
注意点をまとめると…
- 空焚きをしない
- 急激な温度変化を与えない
- 金属製の調理器具を使わない
- 金属製のたわし、クレンザーを使わない
- 電子レンジでは使わない
- 衝撃を与えない
そして、気になるホーロー鍋で揚げ物をしても大丈夫なのかということについては、
「ホーロー鍋は揚げ物に向いている！ただし、油の温度管理が重要！」でしたね。
注意点を守って大切に扱い、ホーロー鍋でおいしい料理を楽しみましょう！