甘酒は、腸内環境を整えることでアレルギー症状が改善する可能性がある一方で、アレルギー症状を悪化させてしまう場合もあることをご存じですか?
「甘酒を飲んだら、花粉症が楽になった!」という方もいらっしゃいますが、アレルギーの種類によっては、甘酒などの発酵食品が逆に症状を悪化させてしまうことがあるのです。
これは、甘酒に含まれる成分や、アレルギーの種類によって反応が異なるためです。
では、具体的にどんなアレルギーをお持ちの方が注意すべきなのでしょうか?
アスペルギルスアレルギーの人は甘酒は要注意!
アスペルギルス属のカビアレルギーの方は、甘酒や味噌は少し注意が必要な食品です。
なぜ注意が必要なの?
甘酒や味噌は、麹菌というカビの一種を使って作られます。この麹菌は、アスペルギルス属のカビに含まれます。そのため、アスペルギルスアレルギーをお持ちの方が、これらの食品を摂取すると、アレルギー反応が出る可能性があるのです。
甘酒や味噌を手作りする際には、麹菌を直接扱うことになるため、アレルギー反応が強く出る可能性があります。麹菌の胞子を吸い込んでしまうことで、呼吸器症状が悪化したり、皮膚に炎症が起きたりする恐れがあります。
スポンサーリンクカンジダ症を持っている人も甘酒は要注意!
カンジダ症をお持ちの方の中には、免疫力を高めるために甘酒などの発酵食品を摂る方もいるかもしれません。しかし、実は、甘酒がカンジダ症を悪化させる可能性があることをご存じでしょうか?
なんで甘酒がカンジダ症を悪化させるの?
カンジダという菌は、僕たちの体の中に元々存在している菌の一種です。
通常は他の菌とバランスを保っていますが、何らかの原因で増えすぎると、カンジダ症という病気の原因となります。
カンジダ菌は、糖分を好む性質を持ってるんだ。甘酒は糖分いっぱいでしょ?カンジダ菌にとっては格好のエサになって、増殖を助けてしまう可能性があるんだ
また、カンジダ症がひどい方は、腸の壁が弱っていることが多く、食物アレルギーを起こしやすくなっています。甘酒に使われる麹や、きのこ類もカビの一種であり、カンジダ菌と近い仲間です。
そのため、これらの食品を摂取することで、アレルギー反応が出たり、症状が悪化してしまう可能性もあるのです。
カンジダ症でお悩みの方は、どうすれば良いのでしょうか?
カンジダ症の治療は、抗真菌薬の服用や食事療法などが行われます。甘酒に限らず、糖分が多い食品や、カビの仲間である食品は、症状が落ち着くまでは控えるようにしましょう。
症状が改善してきたら、専門家や主治医に相談し、自分に合った食事療法についてアドバイスを受けることをおすすめします。