最近、SNSやママ友の間で「コストコのおしりふきが危ないらしい」という声が、じわじわ広がっています。
「何が危ないの?」、「うちも使ってるけど、大丈夫?」と、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
とくに、小さな赤ちゃんの肌はとてもデリケート。
毎日使うものだからこそ、安全性はしっかり確認しておきたいですよね。
今回は、アメリカでの訴訟事例や成分の安全性について調査し、育児中のママたちが安心して選べるような情報をまとめてみました。
「コストコのおしりふきを使っている方」、「購入を検討している方」、どちらにとっても役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
コストコのおしりふき「ベビーワイプ」が危ない?何が問題になっている?
「コストコのおしりふきが危ない」と言われている理由は、アメリカで集団訴訟が起きたことがきっかけです。
2024年6月、カリフォルニア州で「カークランドシグネチャーのベビーワイプ」に、有害物質「PFAS(ピーファス)」が含まれていたとして、消費者がコストコと製造元を相手に訴訟を起こしました。
「PFAS(ピーファス)」の危険性とは?
本評価の対象としたPFOS、PFOA及びPFHxSについては、その難分解性、高蓄積性を考慮すると、使用規制や排出源対策を適切に行うことが重要である。
※引用:厚生労働省、食品安全委員会
アメリカで検出された有害物質PFASとは?
PFAS(パーフルオロアルキル化合物などの総称)は、撥水性・撥油性に優れていて、フライパンのコーティングや防水ジャケットなどによく使われてきた化学物質です。
でも一度体に入ると、ほとんど分解されず、体内に蓄積されやすいのが特徴。
別名「永遠の化学物質」とも呼ばれています。
アメリカの疾病予防管理センター(CDC)や小児科学会によると、PFASが引き起こすかもしれない健康リスクには以下のようなものがあります。
とくに発育途中の赤ちゃんや子どもにとっては、大人よりも影響を受けやすいことが懸念されています。

赤ちゃんに使って大丈夫なのか心配
訴状によると、アメリカ国防総省も認定するラボで検査を行ったところ、カークランドのベビーワイプ(Fragrance Free)から3.7ppb(10億分の1の3.7)のPFASが検出されたとのこと。
問題視されたのは、「天然由来成分でできている」と表示しながら、実際にはPFASが含まれていた点。

そんな危険な成分が含まれてるとは知らなかった
これは消費者にとって、「安全だと思って使っていたのに…」という、裏切りにも感じられるところです。
ベビーワイプスの原材料成分がコレ
実際に、カークランドのベビーワイプ(Fragrance Free)にはどんな成分が含まれているのか、パッケージや公式情報をもとに確認してみました。
表示されている主な成分はこちら↓
・水(Water)
・ グリセリン(保湿成分)
・アロエベラ葉エキス(保湿・整肌)
・ カモミールエキス(整肌)
・ クエン酸(pH調整)
・ ソルビン酸K(防腐剤)
などが記載されており、一見すると安心できそうな植物由来成分が中心です。
そして「アルコール・香料・パラベン・フタル酸エステル類などは不使用」と明記されています。
ですが、問題視されているPFASについては成分表に記載がなく、“意図的に配合されたものではない可能性”が高いと考えられます。
つまり、”製造過程で混入してしまった“、非意図的添加である可能性があるんですね。
見た目やラベルで「安全そう」と思っていても、消費者が成分表だけでは把握しきれないリスクがあるという点に、今回の問題の根深さがあります。

何だか使用するのが怖くなるな
日本のおしりふき製品の取り扱い基準
では、日本国内で販売されている赤ちゃん用のおしりふきは、どんなルールで管理されているのでしょうか?
実は、日本では赤ちゃんのおしりふきは「化粧品」に分類されます。
そのため、以下のような厳しい安全基準が適用されます。
・厚生労働省の「化粧品基準」に適合していること
・有害な防腐剤や着色料などは禁止、成分は一定の範囲内で使用可能
・肌への刺激を避けるため、低刺激性やアレルゲン対策が求められる
また、日本衛生用品工業会では、独自のガイドラインや品質基準も定められており、とくに乳幼児向けの製品は「皮膚刺激試験の実施」や「成分管理」なども重視されています。
とはいえ、海外製品(特に輸入品)の場合は、製造国の規格がそのまま適用されることもあるので、「日本で売られている=絶対に安全」というわけではない、ということも知っておくと安心です。

パッケージの裏側や公式ホームページをしっかり確認しないと!
敏感肌の赤ちゃんに対する安全性は?
一番大事なのはここですよね。
「うちの子、肌が弱くて…」というママにとって、おしりふきの刺激は毎日のプチストレスにもなりかねません。
PFASに限らず、
・ アルコール
・ パラベン(防腐剤)
・ 香料
などの添加物が、敏感肌の赤ちゃんには刺激になる場合もあります。
そのため、できるだけシンプルな成分構成で、水分が多く含まれているもの(=純水99%以上)がおすすめです。
最近は、「敏感肌用」「無添加」「オーガニックコットン」など、肌へのやさしさを重視した製品も増えています。
おすすめ品は後半でご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
日本でベビーワイプは売られてる?
アメリカで訴訟が起きているとなると、「日本のコストコで売ってるやつは大丈夫なの?」と心配になりますよね。
実際、日本でも同じ「カークランドシグネチャー ベビーワイプ(無香料タイプ)」が販売されています。
ですが、現時点では日本で販売されている商品からPFASが検出されたという報告はありません。
訴訟対象の商品
今回訴訟問題になったのは、アメリカで製造されている、カークランド社製のBaby Wipのおしりふきです。

日本ではおととしまで販売されいていたのですが、いま日本で販売されている同じBaby Wipesの製品とはパッケージが異なります。
現在の商品はこちらです。

商品の説明のところには、香料、パラベン、アルコール(エタノール)、フタル酸エステル類、染料、塩素、グルテン、ナッツ類不使用 となっています。
参考までに日本向けにつくられた、Baby Wipeの商品はこちらです。
【Costco Japan】水99.9%ふんわりプラスおしりふき

通常のBaby Wipeはパッケージが大きくて自宅用にはいいのですが、持ち運ぶには大きすぎる。
ということで、こちらの持ち運びやすいように小ぶりなサイズになっています。
日本での対応は?
現在の公式ホームページを見るかぎり、とくにリコールにはなっておらず、商品の回収も行っていません。
もしご自宅などに残っていて心配なようでしたら、公式ホームページからカスタマーサービスからお問合せしてみてください。
使用中止すべきかどうかの判断基準
「対象商品ではないけど、うちの子に使ってるけど、どうしよう…」
そんなママもいると思います。
以下のポイントを目安に、自分にとって納得できる判断をしてみてくださいね。
判断ポイント | チェック内容 |
---|---|
赤ちゃんの肌状態 | 敏感肌・アレルギーがある場合は注意 |
使用頻度 | 毎日たくさん使うなら慎重に |
他の選択肢の有無 | 無添加や国産の製品への切り替えも検討 |
不安の強さ | 少しでも不安があるなら代替品へ |
カスタマーセンターへ問い合わせ
公式ホームページから、下記のようにお問合せができます。
「この商品にはPFASは含まれていますか?」「アメリカでの訴訟と関係ありますか?」など、気になることがあれば確認してみましょう。
公式ホームページ、Costcoカスタマーサービスの表示。
AIによる自動回答サービスがあり、24時間回答してくれます。
【オペレーターの受付時間】
午前9時~午後8時までには
※午前10時台は大変混雑するようなので、時間をずらしたほうがよさそうです。(公式ホームページより)
返品もOK
コストコは返品ポリシーがとても柔軟で、レシートがなくても購入履歴から返品可能な場合もあります。
詳しくは公式ホームぺージ、商品注文画面から配送と返金のご案内があります。
ご心配なかたは、一度カスタマーサービスに相談してみるのもいいですね。

気になることは気軽に相談してみましょう!
おすすめの無添加おしりふき
デリケートな赤ちゃんの肌を守るためにも、安心・無添加のおしりふきの切り替えるのも一つの選択肢です。
肌が荒れてしまうのが気になるママ向けに、安全性の高い日本製の無添加タイプのおしりふきをいくつかご紹介します。
【アイプラス】LEC/水99.9% ふんわり おしりふき(日本製)

商品の特徴
- 99.9%純水使用
- コラーゲン&モモ葉エキス配合の保湿成分
- パラベン、PG、アルコール、香料、着色料無添加
- ふんわりやわらかいシート素材
- 54枚×15個 (810枚)
- 価格は↓のAmazonからご確認下さい

【ユニ・チャーム】ムーニー ナチュラルムーニーおしりふき

商品の特徴
- オーガニックコットン配合の超厚手シート
- 純水99%使用
- アルコール・香料・パラベン無添加
- 厚手タイプで拭き取り性能が高い
- 厚手60枚(×30)
- シートサイズ:130mm×200mm
- 価格は↓のAmazonからご確認下さい
【AIRFRIC】おしりふき 厚手 (日本製)

商品の特徴
- 99.9%の純水を使用
- パラベン無配合、ノンアルコールで無添加
- 拭きやすい大判シート
- ふんわり柔らかいナチュラルプレーン不織布使用
- 内容量:10枚×24個(240枚)
- 商品サイズ (幅×高さ) :180×180mm
- 価格は↓のAmazonからご確認下さい
【AIRFRIC】おしりふき 厚手 (日本製)

商品の特徴
- 99.9%の純水を使用
- パラベン無配合、ノンアルコール、パラペン不使用、無香料、PGフリー
- モモ葉エキス配合
- 日本国内の工場生産
- 水分たっぷりの柔らかシート
- 商品サイズ(cm):幅約17.5×奥行約10.5×高さ約4
- シートサイズ(cm):約14×19
- 価格は↓のAmazonからご確認下さい
【TERRA】TERRA(テラ) お尻拭き ピュアウォーター

商品の特徴
- 100%天然成分のみ使用
- 有害な化学物質、香料、アルコール不使用
- 耐久性のあるクロス織りの布
- 100%竹繊維(FSC認証)
- 高い品質基準のニュージーランド産
- 54枚×15個 (810枚)
- 価格は↓のAmazonからご確認下さい

気になるものがあったら試してみてね
まとめ
コストコのおしりふきに関しては、アメリカでの訴訟によって不安の声が高まっています。
ただ日本で販売されている製品から有害物質が検出された、という報告は、いまのところはありません。
とはいえ、赤ちゃんの肌はとても繊細。
少しでも「不安だな・・・」と感じたら、無理せず安心できる代替品に切り替えるのも1つの方法です。
おしりふきを選ぶときのチェックしたいポイントは、以下の4つ。
1,純水の使用率が高いこと(できたら純水99%以上)
2,無添加(アルコール・香料・パラベンなど不使用)
3,肌にやさしい素材、保湿成分配合
4,日本の安全基準を満たしていること
子どもにとっての”安心”は、ママの”安心”にもつながります。
家族みんなが気持ちよく毎日が過ごせるように、ぜひご家庭にあったおしりふきを見つけてくださいね。
※この記事は2025年6月2日時点の情報をもとに執筆しています。製品の成分や安全性については、最新の情報をご確認ください。