鍋の種類は様々で、素材も金属、セラミック、ガラス質など多岐にわたります。
2026年現在、世界的にPFAS(有機フッ素化合物)規制が強化されるなど、調理器具の「素材の安全性」への関心はかつてないほど高まっています。毎日使うものだからこそ、安心できるものを選びたいですよね。
どんな鍋を選べば良いのか迷っている方に向けて、この記事では最新の栄養学的知見と安全基準から見た「身体に良い鍋の素材選び」を徹底解説します。
鉄製の鍋は明らかに身体に良い
健康バラエティ番組などで、「鉄鍋を使うと心臓が若返る」といった内容を目にしたことはありませんか?
これは決して大げさな話ではありません。最新の医学的知見でも、鉄分は心疾患の予防やエネルギー代謝の維持に不可欠な栄養素であり、鉄鍋からの「溶出鉄」が現代人の鉄分不足を補う有効な手段であることが再確認されています。
なぜ鉄鍋を使うと心臓に良いの?
鉄分は体内でヘモグロビンの構成成分となり、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。また、細胞内のミトコンドリアでエネルギーを作り出すためにも欠かせません。
特に、絶え間なく動き続ける心臓は膨大な酸素とエネルギーを必要とします。鉄分が不足すると心筋のエネルギー代謝が低下し、心不全のリスクが高まる可能性があることが近年の研究でも指摘されています。
鉄鍋で調理をすると、食材の酸や熱によって鍋の表面から「二価鉄(体に吸収されやすい鉄分)」が溶け出し、料理に移行します。
これにより、毎日の食事から自然に鉄分を補うことができ、血液や心機能の健康を維持し、全身の若々しさを保つことにつながるのです。
南部鉄器で調理すると、鉄分がこんなに摂れる!
かつてテレビ番組「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で行われた実験では、南部鉄器(鉄鍋)と、それ以外の鍋(アルミやステンレス等)で味噌汁を作った際の鉄分量を比較しました。
その結果、南部鉄器で作った味噌汁の方が、なんと約6倍も鉄分が含まれていることが判明しました。
具体的には、他の鍋で作った味噌汁の鉄分が0.78mgだったのに対し、南部鉄器で作った味噌汁には4.43mgもの鉄分が含まれていました。この「溶出鉄」の多さは、伝統的な鉄器ならではの強みです。
厚生労働省の最新データ『日本人の食事摂取基準(2025年版)』によると、月経のある女性(18〜49歳)の鉄分推奨摂取量は1日あたり10.5mg〜11.0mgです。
つまり、南部鉄器で作ったお味噌汁を1杯飲むだけで、1日に必要な鉄分の約40%を手軽に補給できる計算になります。サプリメントに頼らず、食事の質を底上げできるのは大きな魅力ですね。


ステンレス製の鍋は身体に悪くない
ステンレス製の鍋は、その極めて高い化学的安定性から、健康リスクを最小限に抑えたい多くの人々に選ばれ続けています。
ステンレスは鉄にクロムやニッケルを配合した合金ですが、非常に安定した無機質であるため、料理中に体に有害な化学物質が溶け出す心配がほとんどありません。特に、内分泌撹乱化学物質の心配が全くないため、安心して使うことができます。
そんなステンレス鍋の中でも、特にオススメなのが宮崎製作所の「ジオ・プロダクト」です。
この鍋は、食育の第一人者である服部幸應先生と共同開発されたもので、「食育」の観点から作られています。
素材の安全性はもちろん、密閉性の高い構造による「無水調理」が可能なため、食材の栄養価を最大限に引き出す工夫が凝らされているのです。
ホーロー製の鍋は身体に悪くない
ホーロー鍋は、鉄をガラス質でコーティングしたお鍋で、金属イオンが料理に移らない安全性が魅力です。
特に、バーミキュラ オーブンポット2は、多くのホーロー鍋の中でも特に安全性が高く、おすすめです。
なぜバーミキュラがおすすめなのか、その理由を詳しく表にまとめてみます。
| 特徴 | 2026年最新:詳細 |
|---|---|
| 製造国 | 日本(愛知県名古屋市) |
| 安全性 | カドミウム・鉛を一切不使用。人体への安全性に配慮 |
| 利便性 | オーブンポット2は極限まで軽量化され扱いやすい |
| 保温性 | 厚い鋳鉄とガラス質の密閉による高い保温性・無水調理能 |

カドミウムは、人体に蓄積されると、腎臓障害や骨の損傷など、様々な健康被害を引き起こす可能性がある重金属です。かつては、ホーローの赤や黄色を出す着色剤に使われることがありました。

他社のホーロー鍋との違い
大手ホーロー鍋メーカーの中でも、日本産でかつ「カドミウム・鉛不使用」を強く打ち出し、0.01mm単位の精密加工で無水調理を可能にしているのはバーミキュラならではのこだわりです。
アルミ鍋は身体に悪くない
アルミ鍋に関しても「アルツハイマー病の原因になる」という噂がありましたが、2026年現在も厚生労働省やWHOの見解では「因果関係を証明する根拠はない」とされています。 通常の調理での溶出量は極めてわずかであり、健康に悪影響を及ぼす心配はありません。

身体に悪くないコーティング鍋
安心・安全なコーティング鍋を選ぶなら、グリーンパン(GreenPan)とRedchefがおすすめです。
従来のフッ素樹脂加工は、過加熱(260℃以上)により有害物質が出るリスクが指摘されており、2026年現在は世界的に「PFAS規制」が進んでいます。
グリーンパンとRedchefは、フッ素樹脂を一切使わない「PFASフリー」のセラミックコーティングを施しているため、人体に無害で安心です。
グリーンパンの魅力
グリーンパンは、特許取得のセラミックコーティング「サーモロン」を採用しています。
PFAS、PFOA、鉛、カドミウムを一切含まず、焦げ付きにくさと安全性を高いレベルで両立させています。
世界的にフッ素樹脂の安全性が問題視される前から開発に取り組んできたパイオニアであり、その実績と信頼性は抜群です。
Redchefも要注目!
Redchefも同様に、人体に無害なPFASフリーコーティングを徹底しています。デザイン性が高く、現代のキッチンに馴染むのも人気の理由です。
なぜグリーンパンが人気なの?
SNSを中心に支持されている理由は、「家族の健康」と「使いやすさ」を同時に叶えられるからです。有毒ガスの心配をせずに、快適に料理ができる点が評価されています。
身体に良い鍋の基準
PFAS(フッ素化合物)不使用
いわゆる「フッ素樹脂加工(テフロン、マーブル、ダイヤモンドコート等)」は、こびりつきにくい反面、2026年現在は環境や健康への影響が懸念されるPFAS規制の対象となっています。

過加熱によって発生する微細な粒子やガスを吸い込むことで、体調不良を引き起こすリスクがあります。また、体内に蓄積されやすい性質も問題視されています。
コーティング鍋の比較(2026年版)
| 種類 | メリット | 2026年の安全視点 |
|---|---|---|
| テフロン系 | 極めてこげにくい | PFAS含有。空焚き厳禁、剥がれに注意。 |
| セラミック | 耐熱温度が高い | PFASフリー。有毒ガスが出ず最も安全。 |
| マーブル/ダイヤ | 摩耗に強い | 中身はフッ素樹脂。安全性には疑問が残る。 |
日本製(日本の食品衛生法準拠)


日本の法律では、重金属(カドミウム・鉛など)の溶出制限が極めて厳格に定められています。信頼できる国内ブランドの製品を選ぶことは、知らず知らずのうちに有害物質を摂取してしまうリスクを避けるための、最も確実な方法です。