鍋料理は、手軽に栄養満点の食事が楽しめる人気のメニューです。
しかし、鍋の種類は様々で、素材も金属、セラミックなど多岐にわたります。
どんな鍋を選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、健康面から見た鍋の素材選びのポイントを徹底解説します。
鉄製の鍋は明らかに身体に良い
テレビ番組で、鉄鍋を使うと心臓が若返るというような内容を見聞きした方もいるのではないでしょうか?
番組では、鉄分が心臓の健康にとても大切で、鉄鍋を使うことで自然に鉄分を摂取できるため、心臓を若々しく保つことができるというお話がありました。
なぜ鉄鍋を使うと心臓に良いの?
鉄分は体の中で、酸素を運んだり、エネルギーを作り出すために欠かせない栄養素です。
特に、心臓はたくさんの酸素を必要とするため、鉄分が不足すると心臓の働きが低下し、心疾患のリスクが高まってしまう可能性があります。
鉄鍋を使うと、料理をする際に食材に鉄分が移り、自然に鉄分を摂取することができます。
これにより、体内の鉄分量が増え、心臓の機能が向上し、結果として心臓を若々しく保つことができるというわけです。
例えば南部鉄器で調理すると、鉄分がこんなに摂れる!
テレビ番組「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で、南部鉄器で作った味噌汁と、他の鍋で作った味噌汁の鉄分量を比較した実験が行われました。
その結果、南部鉄器で作った味噌汁の方が、なんと約6倍も鉄分が含まれていたんです!
具体的には、南部鉄器で作った味噌汁には4.43mgの鉄分が含まれていたのに対し、他の鍋で作った味噌汁にはわずか0.78mgしか含まれていませんでした。
厚生労働省によると、19歳から50歳の女性の鉄分の1日の推奨摂取量は18mgです。
つまり、南部鉄器で作った味噌汁一椀で、その約4分の1の鉄分を補給できる計算になります。
鉄鍋は明らかに身体に良いね!!
鉄鍋で気をつけてほしいのは、たまに鉄鍋の内側にホーロー加工してるものがあるんだ。それはもはや鉄鍋っていうよりホーロー鍋で、鉄分の溶出はしないから注意だよ!
ステンレス製の鍋は身体に悪くない
ステンレス製の鍋は、その安全性の高さから多くの人々に選ばれています。
ステンレスは、無機物なので、体に悪影響を及ぼす化学物質が含まれていません。特に、内分泌撹乱化学物質の心配が全くないため、安心して使うことができます。
そんなステンレス鍋の中でも、特にオススメなのが「ジオプロダクト」です。
この鍋は、食育の第一人者である服部幸應先生と、宮崎製作所が共同開発したもので、「食育」の観点から作られています。
つまり、素材はもちろん、使いやすさやデザインまで、すべてが体に優しく、そして料理を楽しむための工夫が凝らされているのです。
ホーロー製の鍋は身体に悪くない
ホーロー鍋は、鉄をガラス質でコーティングしたお鍋で、その安全性が魅力の一つです。
特に、バーミキュラのオーブンポット2は、多くのホーロー鍋の中でも特に安全性が高く、おすすめです。
なぜバーミキュラがおすすめなのか、その理由を詳しく表にまとめてみます。
特徴 | 詳細 |
---|---|
製造国 | 日本 |
安全性 | カドミウム不使用など、人体への安全性に配慮 |
重さ | オーブンポット2は軽量で扱いやすい |
保温性 | 厚い鋳鉄とガラス質のホーローによる高い保温性 |
カドミウムってなに?
カドミウムは、人体に蓄積されると、腎臓障害や骨の変形など、様々な健康被害を引き起こす可能性がある重金属です。
食品に触れる食器は、カドミウムが含まれていないものが望ましいとされてるよ。
他社のホーロー鍋との違い
他の大手ホーロー鍋メーカーの製品と比較しても、日本製でカドミウム不使用と明記しているのは、バーミキュラが唯一です。この点からも、バーミキュラの安全性に対するこだわりが伺えます。
スポンサーリンクアルミ鍋は身体に悪くない
鍋の素材にアルミがあります。あまり使っている人は多くないようですが、アルミ鍋もアルツハイマーの原因になるから危険なのではないかと言う噂が流れたことがあります。
これについては下記記事で詳しく説明していますが、アルミ鍋とアルツハイマー病との直接的な関連性は証明されてません。
高温、かつ一瞬で仕上げる料理の代表例が野菜炒めだよ!シャキシャキ仕上げの野菜炒めはアルミが1番理にかなってる
身体に悪くないコーティング鍋
ここまで紹介してきた鉄鍋、ホーロー鍋、ステンレス鍋以外に、安心・安全な鍋を選ぶなら、グリーンパンとRedchefがおすすめです。
従来のフッ素樹脂加工の鍋は、高温で加熱すると有害物質が出る可能性が指摘されています。
しかし、グリーンパンとRedchefは、そんな心配は無用。人体に無害な特殊なコーティングを施しているんです。
グリーンパンの魅力
グリーンパンは、特にセラミック・ノンスティックコーティング「サーモロン」が特徴です。
このコーティングは、フッ素樹脂を使わずに、焦げ付きにくく、お手入れも簡単。しかも、人体に無害なんです。
グリーンパンは、アメリカをはじめとする先進国で、フッ素樹脂の安全性について問題視される前から、安全なキッチンウェアの開発に取り組んできました。長い歴史と実績があるのも魅力の一つです。
Redchefも負けていません!
Redchefも、グリーンパンと同様に、人体に無害なコーティングを施した鍋を製造しています。両者を比較検討して、あなたにぴったりの鍋を見つけてみてください。
なぜグリーンパンが人気なの?
日本でも、SNSを中心にグリーンパンの知名度は年々高まっています。
その理由は、安全性と使いやすさです。安全な素材で作られているだけでなく、焦げ付きにくく、お手入れも簡単なので、多くの人から支持されています。
身体に良い鍋の基準
スポンサーリンクフッ素コートを使ってない
フッ素樹脂加工は、鍋やフライパンにこびりつきにくくする加工のことです。
テフロン、セラミック、マーブルコートなど、様々な種類があります。これらの加工は、料理を楽にしてくれる反面、安全面で心配な声も上がっています。
フッ素樹脂加工のどこが心配なの?
フッ素樹脂を高温で加熱すると、有害な物質が発生するといわれていて、その有害物質を物理的に吸い込むことで、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
フッ素樹脂加工の鍋のメリットとデメリット
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
テフロン | こげつきにくい | 熱や摩耗に弱い、安全面に不安 |
セラミック | 食材に火が通りやすい | 急激な温度変化に弱い、食材がくっつきやすい |
マーブルコート | 摩耗しにくい、食材の滑りが良い | 安全面に不安、強火が使えない |
ダイヤモンドコート | 摩耗に強い | 安全面に不安、強火が使えない |
日本製である
なんでも日本製が安心だよね~
そうなんだけど、鍋については特に日本製であることが重要なポイントなんだよ!
なぜそう言えるかというと、日本製品に対する高い安全基準と、長年の技術力が背景にあります。
特に、カドミウムという有害物質に注目してみましょう。かつては、鍋の色付けに用いられ、鮮やかな色彩を出すために使われていました。
しかし、カドミウムは発がん性の疑いが非常に高い物質として知られています。
国際がん研究機関は、カドミウムを「ヒトに対して発がん性のある物質」と分類しています。
長期にわたってカドミウムに曝されると、腎臓障害や骨の損傷を引き起こす可能性も指摘されています。
そして、日本の法律では、食品と接触する製品に含まれるカドミウムの使用が厳しく制限されています。
そのため、国内で製造された鍋は、カドミウムを含まないことが法律で保証されているのです。