ちょっと口さみしい時や、気分転換したい時についつい手が伸びるガム。
ですが、原材料って見たことはありますか?
多くの市販のガムには、人工甘味料や合成添加物が含まれており、お子さんや家族に安心して食べさせられるか不安になることも。
こちらの記事では、体にやさしい”人工甘味料不使用“で”無添加“のガムについて、気になるポイントや選び方、おすすめ商品まで解説していきます。
ガムによくある添加物と危険な理由
ガムは手軽に口にできるので、原材料をしっかり確認している人は意外と少ないかもしれません。
とくに市販されているガムには、人工甘味料やプラスチック由来の素材など、健康や環境への影響が懸念される成分が含まれていることがあります。

こちらの記事では、ガムによく使われている添加物と、体への影響についてわかりやすく解説していきます。
人工甘味料アスパルテームのリスクとは
アスパルテームはカロリーゼロの人工甘味料として広く使われていますが、世界保健機関(WHO)から「発がん性の可能性がある物質」としてグループ2Bに分類されている成分です。
体内に入るとメタノールやフェニルアラニンに分解され、長期的な摂取によって神経系や脳への影響が懸念されています。
とくにお子さんや妊娠中の方は、注意が必要な成分といえるでしょう。
WHOは、非糖質甘味料 (NSS) に関する新しいガイドラインを発表し、体重のコントロールや非感染性疾患 (NCDs) (がんや糖尿病)のリスク低減のためにNSSを使用しないことを推奨しています。 ※引用:ゆいクリニック
キシリトールも摂りすぎには注意が必要
自然由来の甘味料として知られるキシリトールですが、最近の研究では心血管系に対する影響も報告されています。
アメリカ国立衛生研究所の発表によると、血中キシリトール濃度が高い人は、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが約50%増加したとのこと。
また、キシリトールを含む飲料を摂取後、血中濃度が急激に上昇するケースも確認されています。
適量を守ることが、やはり大切ですね。
その理由の仮説として「ヒトの血小板にはキシリトール分子の受容体が存在し、受容することで血小板の凝固を促す。だからキシリトールが血液中に多くあると血小板が凝固して血栓ができて血管に詰まりが生じやすいんだ」ということでした。 ※引用:ブランデンタルクリニック
ガムベースの素材にも気をつけたい理由
多くの市販ガムに使われている「ガムベース」は、天然成分ではなく合成ポリマーでつくられていることがほとんどです。
たとえばポリ酢酸ビニルやブタジエン-スチレンなど、工業用プラスチックにも使われるような成分が含まれています。
これらは体内で分解されずに排出されるため、消化器への負担だけでなく、環境にも負荷をかける可能性が指摘されています。
ヒトへの影響 発がん性評価(2009年7月31日確認)IARC 2B:ヒトに対して発がん性の可能性がある9)ACGIH A3:動物発がん性であるが、ヒトとの関連は不明5)日本産業衛生学会 第2群B:人間に対しておそらく発がん性があると考えられる物質で、証拠が比較的十分でない物質8) ※引用:厚生労働省
無添加だとしてもガムを食べる時の注意点
無添加ガムは安心・安全なイメージがありますが、「無添加=すべてが安心」というわけではありません。
天然成分でつくられていても、体質や摂取量によっては体に負担をかけることもあります。

ここでは、無添加ガムを選ぶ際に気をつけたいポイントをまとめました。
胃腸への負担を防ぐために気をつけたいこと
キシリトールやソルビトールなど、天然由来の甘味料であっても、過剰に摂取すると腸内でガスが発生しやすくなり、下痢やお腹の張りといったトラブルを引き起こすことがあります。
また、ガムを長時間噛み続けると、唾液分泌が活発になって胃酸が過剰に出ることで、胃もたれや軽い胃炎の原因になることもあります。

適度な量を意識することが、大切なポイントです。
食感や風味の違いにも注目しよう
無添加ガムは、人工的に加工された甘味料やガムベースを使用していないため、市販の一般的なガムと比べて味の持続時間が短く、柔らかさや粘着性が強い傾向があります。
天然樹脂チクルなど自然素材を使用している場合、風味もやさしく素朴な味わいです。

「味がすぐになくなる」「噛み心地が違う」と感じるかもしれませんが、それも無添加ならではの特徴として楽しんでみてください。
食べる量や保管にもひと工夫を
どんなに体にやさしいガムでも、1日にたくさん食べすぎては意味がありません。
目安としては1日3~5粒までにとどめ、長時間の連続しての咀嚼は避けましょう。
また、キシリトールを含むガムは犬にとって毒性があるため、ペットのいる家庭では保管場所にも十分注意してください。
一つの例は、チューインガム、砂糖不使用ナッツバター、および一部の焼き菓子といったヒト向け食品で見出されるキシリトールである。しかし、キシリトールはイヌには有毒で、もし摂取されたら、激しい低血糖、肝臓病、または死につながるおそれがある (Ref. 64)。 ※引用:農林水産省

おすすめ市販の無添加ガム
完全無添加のガムはほとんどありませんが、人工甘味料や合成香料などを避けた、体にやさしいガムはあります。 ここでは、人工甘味料不使用で、オーガニック素材やナチュラルな製法にこだわったおすすめガムをご紹介します。 それぞれの特徴を知って、自分や家族に合った商品を見つけてみてくださいね。【SIMPLY GUM】Simply Gum(シンプリーガム)

商品の特徴
- アメリカ発、天然の樹液“チクル”をベースにした手づくりガム
- オーガニック粗糖や植物性グリセリンなど、できるだけ自然のままの素材使用
- 人工甘味料や合成添加物は一切不使用
- ガムそのものが生分解可能で環境にもやさしいのが魅力
- 内容量 20g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【PUR Gum】PUR Gum(ピューガム)

商品の特徴
- スイス生ま、、100%キシリトールを使用
- アスパルテーム・グルテン・ナッツ・大豆などを含まないアレルゲンフリーのガム
- 歯にもやさしく、虫歯予防効果あり
- ヴィーガンやグルテンフリーにこだわりたい方向け
- 内容量 80g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【True Gum】True Gum(トゥルーガム)

商品の特徴
- デンマーク発のナチュラルガムブランド
- プラスチック不使用
- 原材料はすべて植物由来
- 自然の風味をしっかり楽しめる、やさしい味わいが特徴
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【サンコー】サンコー ミントガム

商品の特徴
- 国内製造で昔ながらの製法
- 三温糖や水飴といったシンプルな原料を使用
- 人工甘味料や合成香料不使用
- 国産という点でも安心感とお手頃価格
- 内容量 170g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【サンコー】ナチュラルミントガム

商品の特徴
- 天然チクルを使用
- 植物由来原材料100%のサステナブルなナチュラル ミントガム
- 植物由来のキシリトール&ステビア使用
- 合成香料・合成甘味料・防腐剤などの合成添加物不使用
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【お口の専門店】Xylichew キシリチュウ [キシリトール100%]

商品の特徴
- GMOフリー(遺伝子組換原料なし)防腐剤フリーのガムベースを使用
- 遺伝子組換原料なし、非遺伝子組換原料のみを使用
- キシリトール100%使用
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まとめ
人工甘味料や合成添加物が含まれたガムは、知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまうことも。
だからこそ、自分や家族の健康を大切にしたい方にとって、“無添加・オーガニックガム”はとても心強い選択肢です。
自然な素材でつくられたガムは、安心して日常に取り入れやすく、お子さんにもやさしい味わいですが、無添加であっても摂りすぎには注意!
とくに天然甘味料を含むガムは、胃腸に影響を与えることもあるため、適量を守ることで、毎日の暮らしに“ちょっといいこと”がプラスされるでしょう。
今日から体にも環境にもやさしいガムで、ちょっとだけ健やかな毎日を始めてみましょう。