赤ちゃんがはじめて口にする『ごはん』
それはママにとっても赤ちゃんにとっても特別な一歩です。
「忙しい日もあるけれど、妥協はしたくない。」
そんな思いに応えてくれるのが、安心して使える“市販のおかゆ”たちです。
今回は、無添加を大切にしながらも、日々の育児に寄り添ってくれる、ママ目線で選んだおすすめの市販おかゆをご紹介します。
離乳食のおかゆはいつから食べていい?
赤ちゃんが「おかゆ」をはじめとする離乳食を食べ始める時期は、生後5~6か月ごろが一般的とされています。

以下のようなサインがそろっていれば、離乳食を始めてもよいとされているよ。
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首のすわりがしっかりしている
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支えてあげれば座れる
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食べ物に興味を示す(大人の食事をじっと見るなど)
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スプーンを口に入れても舌で押し返さない
【参考文献】厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」
離乳食でおかゆを食べるメリット
消化吸収に優れ、内臓への負担が少ない
おかゆは、水分をたっぷり含んだ調理法によって、米のでんぷんが加熱により「糊化(こか)」し、赤ちゃんの消化器官でも吸収しやすい形になります。
赤ちゃんの消化機能はまだ未熟で、固形のままの米や多量のたんぱく質・脂質は負担になることがあるため、おかゆは加熱・軟化されていることで、胃や腸に負担をかけずにエネルギーを補給できます。
アレルゲンになりにくく、アレルギーのリスクが低い
お米は、主要な食物アレルゲン(特定原材料28品目)に含まれていないため、赤ちゃんにとって安全性の高い食品とされています。
初めての食材として与えるには、アレルギーリスクが低いことは大切なポイントですね。
味がシンプルだから「味覚の育ち」を妨げない
おかゆは、調味料を加えなくても、素材の自然な甘みや風味を感じられる食材。
赤ちゃんの繊細な味覚を育てるには、添加物や濃い味付けよりも、素材の味をそのまま伝えることが大切です。
【参考文献】消費者庁「食品表示に関するアレルゲン表示」/小児科医監修『離乳食のきほん』(医療情報出版・2022年)
おかゆに潜む添加物の危険性
一見やさしそうに見える「おかゆ」にも、実は思いがけない添加物が含まれていることがあります。
特に赤ちゃんの未熟な身体にとっては、ほんの少しの添加物でも負担や影響が心配されます。
増粘剤(増粘多糖類)
使用目的: とろみや粘り気を出すことで「なめらか食感」を演出。
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胃腸が未発達な赤ちゃんにとって、消化しにくいことがあります。
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複数の増粘多糖類(キサンタンガム、カラギーナン等)の混合使用は、安全性評価が不十分なケースも。
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特にカラギーナンは、腸の炎症や潰瘍の原因になる可能性があるとする研究もあります。
酸化防止剤(ビタミンCなど)
使用目的: 色の変化を防ぎ、製品の見た目を安定させる。
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天然由来のビタミンCでも、大量摂取や加熱時の変質によって、発がん性のある化合物(ニトロソアミンなど)と反応する可能性が示唆されています。
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過剰な酸化防止剤使用は、赤ちゃんの自然な栄養バランスを乱す可能性も。
香料(天然香料・合成香料)
使用目的: 香りをよくして食欲を刺激する。
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香料は一括表示が可能なため、何がどれだけ入っているか分かりにくいのが実情。
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特に合成香料には、神経への影響やアレルギー誘発の懸念も報告されています。
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赤ちゃんにとっては、香料が味覚の形成を妨げるおそれも。
酸味料(クエン酸など)
使用目的: 酸味をつけて風味を引き締める、pHを調整して保存性を高める。
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合成クエン酸などを長期的に摂取することで、歯のエナメル質を溶かすリスクが報告されています。
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赤ちゃんは味に敏感で、酸味に過敏に反応することもあり、ストレスの原因になる可能性も。
pH調整剤
使用目的: 腐敗や変色を防ぐために食品の酸性度を調整。
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複数の無機酸・塩基の混合物であり、表示が「pH調整剤」のみなので具体的な成分がわからない。
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一部にはナトリウムを多く含むものもあり、塩分過多の原因に。赤ちゃんの腎臓には大きな負担になります。
【参考文献】厚生労働省「食品添加物の基礎知識」/食品安全委員会「食品添加物評価書」
離乳食のおかゆを与えるときの注意点
離乳食のおかゆを赤ちゃんに与える際は、赤ちゃんの体や発達に合わせた慎重さが必要です。
「10倍がゆ」からスタートする
離乳初期(生後5〜6か月)では、米1に対して水10で炊いた「10倍がゆ」をなめらかにすりつぶして与えます。
→ まだ飲み込む力が弱いため、粒が残っているとむせる原因になります。
✔️ペースト状にして、まずは1さじ(小さじ1)からスタート
✔️数日かけて様子を見ながら、量や固さを徐々に増やしていく
熱すぎ・冷たすぎに注意!
赤ちゃんはまだ温度に敏感です。おかゆの温度は**人肌程度(約40℃)**が理想。
✔️冷ましすぎて冷たいと、胃腸への刺激になります
✔️加熱しすぎで舌をやけどしないように、必ず一口自分で試してから与えましょう
「飲み込む様子」「アレルギー症状」を観察する
初めて食べるものは特に、よく観察することが大切です。

こんな様子が見られたら要注意だよ。
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舌で押し出すように出してしまう(まだ早いサイン)
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口の周りや全身に赤み・じんましんが出る
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嘔吐・下痢などの消化不良
→ 初めての食材は、一日ひとつまでにして、原因が分かりやすくなるようにしましょう。
保存・衛生面にも注意する
離乳食は少量ずつしか食べないため、まとめて作ることも多いですが、雑菌繁殖には要注意です。
✔️作ったおかゆは、冷凍保存なら1週間以内を目安に
✔️再加熱はしっかり中心まで火が通るように(特に電子レンジ使用時)
✔️冷凍前・解凍後の再冷凍は避ける
離乳食として使うおかゆを選ぶポイント

どんな点を気をつければいいのかな?
無添加であること
赤ちゃんの味覚はとても繊細。
特に初期の段階では、化学調味料(アミノ酸等)や香料が味覚形成に悪影響を与える可能性があります。
「完全無添加」「添加物不使用」「原材料は米と水のみ」と明記されているかどうかを確認しましょう。
原材料は「米」と「水」のみか?
まず確認すべきは原材料表示。
理想的なおかゆは、「米」と「水」だけでできており、添加物や調味料、保存料が一切使われていないものです。
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表示例:「精白米(国産)、水」→◎
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「pH調整剤」「増粘多糖類」「香料」などがある → ✕
国産原料を使用しているか
赤ちゃんの体はまだ未熟なため、農薬や重金属への感受性が高いと言われています。
できるだけ農薬・放射性物質の検査をクリアした「国産米」を使ったおかゆを選びましょう。
「国産コシヒカリ100%使用」「放射能検査済み」などの記載がある商品が安心材料になります。
月齢にあった固さ・なめらかさか?
おかゆは、赤ちゃんの月齢や発達に応じて固さが異なります。
月齢表示や「10倍がゆ」「7倍がゆ」などの表記があるものを選び、無理のないステップで進めてください。
月齢 | 目安の固さ | 表記例 |
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5〜6か月 | とろとろペースト状 | 10倍がゆ、離乳初期向け |
7〜8か月 | 少し粒感あり | 7倍がゆ、中期向け |
9〜11か月 | 柔らかいご飯状 | 5倍がゆ、後期向け |
離乳食におすすめの市販の無添加おかゆ
離乳食を毎回手作りするのはなかなか大変。
忙しい日々の中で、手軽さと安心を両立したい。そんな時に頼れるのが、市販の「無添加おかゆ」です!
【キューピーベビーフード】おかゆ(だし仕立て)
商品の特徴
- 保存料・着色料・化学調味料を一切不使用
- 食が進む味わいで十倍がゆに飽きてきた頃の赤ちゃんにぴったり
- 瓶のフタを閉めて持ち帰ることができるので、外出時の離乳食にも便利
- 開封前は常温で24ヶ月の賞味期限があり、常備食としても活用
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【ピジョン】赤ちゃんのやわらかパックごはん 7ヶ月から
商品の特徴
- 赤ちゃんに適した国内産のコシヒカリ、富山県の北アルプスの天然水を使用
- 原材料は「うるち米(国産)」のみで、保存料や化学調味料などの添加物は一切不使用
- 7ヵ月頃の赤ちゃんに適した「7倍がゆ」で、消化にも配慮
- 電子レンジでわずか50秒加熱するだけで、炊き立てのようなふっくらとしたおかゆが完成
- 内容量 g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【アサヒグループ食品】和光堂 おいしい米がゆ徳用
商品の特徴
- 原材料は「米粉(国産)」と「食用油脂(酸化防止剤:ビタミンE)」のみで、香料・着色料・保存料は一切不使用
- フレーク状の米粉は、お湯で溶かすだけでなめらかなおかゆが簡単に完成
- 開封後もチャック付き袋でしっかりと密閉でき、軽量でかさばらず、外出時の離乳食としても便利
- 内容量 g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【GreenMind】赤ちゃんのためのお粥
商品の特徴
- 有機JAS認証を受けた国産有機米を使用
- 保存料や着色料、化学調味料を一切使用しておらず、原材料はすべて無添加
- 削りたての鰹節と昆布を使用した天然の一番だしを贅沢に使用
- 内容量 g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
まとめ
市販の無添加おかゆは、あなたの想いに寄り添って作られた頼れる味方。
最近は、素材選び・製法・味づくりまでこだわり抜いた、信頼できる無添加おかゆが豊富にそろっています。
うまく取り入れながら、自分のペースで、無理なく続けてくださいね。
安心できるものを選んであげることが、立派な『愛情たっぷり』の離乳食です。