手軽に購入できて、そのまま食べても調理しても美味しい、そんな使い勝手のいい豆腐は私たちの食卓に欠かせませんよね。
実は、豆腐にも様々な添加物が使われていることをご存じですか?
今回は、豆腐に使用されている添加物について解説します。 この記事を読んで、本当に安全で美味しい豆腐を見つけましょう。
豆腐の添加物は危険?
豆腐には、凝固剤、消泡剤、レシチン(大豆由来)などの食品添加物が使用されていることがあります。
凝固剤
豆腐に使われる凝固剤には以下の種類があります。
- 硫酸カルシウム:一般的に安全と言われていますが大量に摂取すると腹痛や腸閉塞などの消化器症状を引き起こす可能性があります。
- 塩化マグネシウム(にがり):海水から作られる天然の成分で体に良いとされるミネラルが含まれます。
- グルコノデルタラクトン:安全性が高く、自然界にも存在する物質です。はちみつやワインにも含まれる成分で、腸内環境を整えるビフィズス菌の増殖を促す作用があります。
- 塩化カルシウム:塩化マグネシウム(にがり)と併用して使われることが多いですが高濃度の塩化カルシウムを摂取すると消化器症状を引き起こす可能性があります。
2のにがりは昔から豆腐を固めるために使用する凝固剤として有名です。
近年ではにがりを使わず、化学物質で固められた安価な豆腐がたくさん出回っています。
2の塩化マグネシウム以外の凝固剤がそれにあたります。
例えば、3のグルコノデルタラクトンは保水性に優れているため、にがりを使用する場合に比べて、少ない大豆で簡単に大量の豆腐が作れますし、4の塩化カルシウムは水に溶けやすく凝固力が強く速いため、油揚げや凍り豆腐などによく使われています。
消泡剤
消泡剤といっても、種類がいくつかあります。
①油脂系消泡剤
どんな油を使っているか表示義務がなく、遺伝子組み換えの植物油脂が使われている可能性があります。
②グリセリン脂肪酸エステル
食用油脂とグリセリンを反応させて造ったもので、乳化剤や防腐剤としての役割があります。
③シリコーン樹脂
自然界に広く存在する珪石を構成する珪素が主成分です。
いずれの添加物も大豆の加熱時に発生しやすい泡を消すために加えます。
泡を消すことで腐敗しにくく、かつなめらかな豆腐を作ることができます。
消泡剤は加工時に消失、もしくは加工後に微量に残る程度しか含まれないことから、加工助剤として扱われます。
そのため、添加物として表示されないことがあるので注意してください。
レシチン(大豆由来)
大豆由来のレシチンは天然由来の乳化剤で、安全性は高いと言われています。
しかし、原材料の大豆が遺伝子組み換えの可能性が高いとの指摘があるため、避けたい添加物です。
充填豆腐って何?体に悪い?
充填豆腐(じゅうてん)とは、豆乳と凝固剤を一緒に容器に入れ、加熱し形成した上で冷却した豆腐です。
パックの中に水分が入っていない状態の豆腐で、一般的な豆腐と比べて保存期間が長いのが特徴です。
密閉した上で加熱するためその間に殺菌が行われるので安全性の面では高いといえます。
また、充填豆腐には豆乳を連続流動式の過熱殺菌器で殺菌した後に、殺菌・ろ過除菌した凝固剤を添加して無菌的に充填・包装を行う無菌充填豆腐というものもあります。
この無菌充填豆腐は冷蔵保存をせずに長期間の保存が可能であり、保存料を使わなくとも品質が保たれるということは消費者にとって嬉しいですね。
でも実際のところ危険な点はないの?
充填豆腐は長期保存できるために「防腐剤が使われているのではないか?」と心配する方もいるかもしれませんが、なぜ長期保存できるのかと言うと「無菌」状態だからであり、菌がいなければ防腐剤も必要ありません。
レトルトパックや缶詰に防腐剤が使われていないのと同じですね。
また、充填豆腐は水にさらす工程がないため凝固剤特有のエグ味を感じることがありますが、密閉したうえで加熱されることにより殺菌が行われているため安全性は高いです。
ただし、プラスチック容器の安全基準は満たしていますが、プラスチック容器ごと加熱されることにより微量のプラスチック成分が溶け出している可能性がありますのでプラスチックを加熱することに不安のある方は注意が必要です。
それらを踏まえた上で使用する際には
- 上記で述べたような添加物の使用に注意する
- 保存方法を守る
※充填豆腐は密封してから加熱をするためほとんどの菌は死んでしまいますが、充分な加熱が行われていない商品は細菌が生き残り、食中毒になる恐れもあります。そのため保存は必ず冷蔵で行いましょう。
以上の点に気を付けていれば他の豆腐同様安心して食事に取り入れることができそうです。
安全な豆腐を見分ける5つの方法
実際に、安全で美味しい豆腐を見分けるための方法を解説します。
大豆の産地
遺伝子組み換え作物やポストハーベストを避けるために、国産大豆(できれば100%)を選びましょう。- 日本で禁止されている遺伝子組み換えが行われている可能性がある
- 日本に届くまでの過程で、防腐剤・防カビ剤が使用されている可能性がある
にがりは粗製海水塩化マグネシウム
にがりの主成分は塩化マグネシウムで、海水から塩化ナトリウムを取り除いた残りのものからできています。消泡剤不使用
消泡剤は加工助剤として扱われるため、摂取しても問題ないのではと思うかもしれませんが、長期的に摂り続けることや他の食品添加物との関係については試験されていないため、安全性が曖昧で避ける方が無難と考えます。その他の添加物(レシチン)不使用
大豆由来のレシチンを使用している場合、原材料の大豆に遺伝子組み換え作物を使用している可能性が高く、アレルギーを誘発する危険性が懸念されるため、避けるべきだと考えます。充填豆腐か生豆腐か
充填豆腐、生豆腐(木綿豆腐、絹ごし豆腐、寄せ豆腐)の違いは、豆腐を水にさらしている(アク抜きがされている)かどうかです。- 容器ごとゆでる事が出来、大豆本来の風味をより感じられる
- 容器ごとに加熱殺菌しているため、賞味期限が長い
- 水にさらすことでアク抜きされているためエグ味がなく食べられる
おすすめの無添加豆腐
【イオン株式会社】グリーンアイ オーガニック木綿豆腐

商品の特徴
- 有機栽培の大豆を使用
- しっかり食感の木綿とうふ(絹もあり)
- オーガニック豆腐の中では低価格
- 内容量 200g、価格 127円
【セブンイレブン】濃い絹

商品の特徴
- 国産大豆を使用
- 濃厚で風味豊かな味わい
- コンビニで手軽に購入可能(店舗により取り扱いがない場合がある)
- 内容量 150g(3個入)、価格 127円
【ローソン】きぬ豆腐

商品の特徴
- 充填豆腐のためもちが良い
- 天然のにがりを使用
- 関東・東北地域のローソンのみのお取り扱い
- 内容量 150g(3個入)、価格 98円
【こだわりの味協同組合】自然の味 国産大豆100%の絹豆腐

商品の特徴
- 北海道産大豆を100%使用
- 乳化にがり、消泡剤は不使用で安心
- 充填豆腐のため長持ち
- 内容量 150g(3個入)
【ヤマキ】神泉豆腐

商品の特徴
- 美しい自然に囲まれた秩父山系の湧水「神泉の名水」を使用
- 原材料は国産大豆とにがりのみ
- なめらかで大豆本来の旨みを再現されている
- 内容量 300g 387円
【島田食品】有機木綿豆腐

商品の特徴
- 天然素材のみで作られた有機豆腐
- オオスズという大豆を使用
- コクと美味しさを兼ね備え、旨みを最大限に引き出している
- 絹の販売もあり
- 内容量 330g
【島田食品】1日一丁絹豆腐
商品の特徴
- 国産大豆100%で、手間がかかっても安心第一に考えている豆腐
- 冷奴に最適
- 木綿もあり
- 内容量 330g、価格 275円
【丸和食品】国産大豆のミニ木綿豆腐ツインパック
商品の特徴
- 消費期限が6日と長め
- 国産大豆をブレンドし最適な旨みを引き出している
- 絹もあり
- 内容量 150g(2個入)、価格 321円
【まるだい】濃い絹とうふ
商品の特徴
- 豆乳濃度14%と濃厚
- 日持ちの良さ(約2週間)と使い勝手の良さを兼ね備えている
- たった3つの材料で作られている。(国産大豆、沖縄県石垣島産の海水にがり、赤城山系の水)
- 内容量 120g(3個入)、価格 361円
【湧水】国産有機木綿豆腐
商品の特徴
- 国産100%の有機大豆を使用(有機JAS認定を受けた国産オーガニック大豆)
- 伊豆腐豆大島の海水で作られた海精にがりと神泉の名水を使用
- 濃厚な風味で柔らかな味わい
- 絹の販売あり
- 内容量 170g✖️2 価格 449円
栄養補助食品になる「本物のにがり」のススメ
豆腐作りで使われるにがりは塩化マグネシウムでほぼ出来てますが、通のあいだでは「本物のにがり」をお茶や味噌汁に入れて健康効果を高めています。
子供の栄養バランスを整える目的で、味噌汁や水、お茶に混入すればそれだけで不足しがちなミネラルを我が子にぶち込めます。僕の娘にも内緒でコレ飲ませてます。
ミネラルを摂らせてると思うだけで安心感が違います
【海の精】濃厚にがり液 海の調べ
商品の特徴
- 豆腐用のにがりよりもミネラルがバランスよく多い
- ミネラルが多いサプリ的な位置付けな割に安すぎる
豆腐の添加物は危険?選び方と安全性のまとめ
豆腐には安全性は高いものの、いくつかの添加物が含まれていることがわかりました。
赤ちゃんからお年寄りまで、手軽に食べられる食品なので、できる限り安心安全な商品を選びたいですよね。
ぜひこの記事を参考に、安心安全で美味しい豆腐を見つけてみて下さい。