日本の食卓になくてはならない納豆。 納豆に使われている大豆の遺伝子組み換え有無だけでなく、付属のタレ・からしなどに含まれる添加物等、購入する際に色々と気を付けないといけないですよね。
そこで今回は、安心・安全な納豆の見分け方とおすすめ商品をご紹介したいと思います。
遺伝子組み換え大豆混入について
納豆を選ぶとき、値段、産地、粒の大きさ、選ぶ基準は人それぞれですが、
実際に「安い納豆」と「高い納豆」いったい何が違うのでしょうか。
納豆の原料とされる大豆といえば、よく目にするものが「遺伝子組み換え」の表示。
日本の中で出回っている大豆の80%は海外からの輸入品、国産はわずか20%とされています。
輸入先のほとんどがアメリカ産で、アメリカ産の大豆の約90%以上が遺伝子組み換えにより作られたものなのです。
国産の大豆よりも安価で手に入るアメリカ産の大豆は、日本でも安く販売できるというわけです。
更に、アメリカで生産される遺伝子組み換えの大豆には、グリホサートという世界的に使用禁止が進んでいる農薬が使用されている危険性もあります。
「遺伝子組み換え」とは、その食物が元々持っていない特性を、別の食物から持ってきてそこに加え、本来のものとは異なる性質を持つ別な物を作り出す手法で、
要するに遺伝子を人の手で操作しているということです。
もう既にここで「自然な物ではない」ということがお分かりいただけるかと思います。
遺伝子組み換えの飼料を食べている動物と、そうでない動物と比較した実験では、遺伝子組み換えの飼料を食べた動物の発がん性が2倍になったという実験結果も報告されています。
1週間、1ヶ月では変わらないかもしれません。しかし長期的に摂取した場合の健康状態の保証はされていないものです。
日々口にする食材や調味料に対して、私たち日本人はもっと気をつけて選ぶ必要があります。
納豆の選び方で大事なポイントは2つ
1.遺伝子組み換え有無を確認
まず気にしたいのは遺伝子組み換えの大豆を使っていないかどうか。
遺伝子組み換えかどうか確かめる方法が3つあります。
① 国産大豆を使用
まず最初に国産大豆であれば遺伝子組み換え大豆を使っていないと判断してOKです!
現在、我が国で都道府県が普及奨励している大豆の品種は、全て日本国内で育成された品種か、日本に古くから伝わる在来種です。 これらの大豆品種には遺伝子組換え技術は使われていません。
引用:農林水産省
②遺伝子組み換えでない、非遺伝子組み換えと表示されている
大豆(分別生産流通管理済み)、大豆(遺伝子組換え混入防止管理済)などと表示されている場合は、遺伝子組換え大豆が 5 %以下の意図せざる混入があるものに該当します。
大豆(遺伝子組換え不分別)などについては、5%以上の混入もしくは、分別生産流通管理が行われていないものなので必ず避けましょう。
引用:消費者庁
③有機大豆を使用
有機作物については、以下のように決められています。
組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないこと
引用:農林水産省
2.タレ・からしなど付属品の添加物
納豆を食べるときの味付けとして、「付属のタレ」や「カラシ」を使用する方がほとんどのようですが、その「付属のタレ」の原材料はどうなっているのでしょうか。
大手納豆メーカーさんのHPを確認してみました。
原材料名の見方として、/より前に記載があるものが主成分、/より後ろが添加物となっており、使用量が多い順に表記しなければならない決まりとなっています。
調味料(アミノ酸等)、香料、酸味料、増粘多糖類などの添加物が使われています。
また、添加物ではなく食品扱いですが、〇〇エキスやぶどう糖果糖液糖、酵母エキス、たんぱく加水分解物もよく入っているので気を付けたいですね。
このように見る限りかなりの添加物が使用されていて、納豆は体にいいと思っていたのに…なんだかショックですよね。
購入時に、付属品の添加物まで気にするのが大変な場合は、普段から使用している無添加の醤油、めんつゆ、からしなどを利用しましょう! また、別売りの無添加納豆のタレもおすすめです!
無添加納豆のタレをわざわざ買うのが面倒な人は無添加めんつゆで代用するといいよ〜。ほぼめんつゆと同じ味付けだから。
納豆菌の紫外線照射・変異導入・遺伝子組み換えについて
先ほど大豆の遺伝子組み換えについて説明しましたが、実は大量生産されている納豆の「納豆菌」もほとんどが遺伝子操作されているのも事実なのです。
まず、本来の納豆菌に紫外線照射します。すると納豆は突然変異を起こし、納豆菌の90〜99%は死滅してしまいます。そして残った1〜10%の納豆菌に、更に紫外線照射をします。
そこに更に、「N-メチル-N’-ニトロ-N-ニトロソグアニジン」という化学薬剤で突然変異をおこさせます。
こうしてできた人工の「超強力納豆菌」を大豆に混ぜるだけで、大量に納豆ができてしまうので、大量生産のコストを下げることができるということ。
この「スーパー強力納豆菌」を開発したメーカーが、全国の納豆メーカーに遺伝子操作された納豆菌を卸しているので、市販の納豆というのはもはや自然のものではなくなってしまっているのです。
また、都合のいい菌を作るために納豆菌の遺伝子を変異させてその中から、良い菌を探します。これを「変異導入」と言います。
紫外線照射、変異剤、放射線など、ガンを起こすものを使用して変異をかけていきます。
変化した菌から良いものを選ぶ過程で、変異剤などは無くなります。基本的には自然界でも起こっている事の頻度を高めているだけなので、長年使われてきて問題の無い菌(少しずつ性質の違うものを知らずに使っていた)が、突然危険なものになる事は考えにくいとされています。
いずれにしても人の手が加えられ、これでは健康のために食べていても、身体への害の方が心配になってきますよね。
え、、そうなんだ。。ってかそれってほとんどの納豆が当てはまるんじゃ、、、このことは知らない人も多い気がする。。
もう受け入れるしかありません、、、(泣
そんな中、納豆菌の遺伝子操作に関してもしっかり明記して、「やってませんよ!」ってやってる納豆もあるんだよ!それを↓で紹介していくよ
安心して買える遺伝子組み換えでない納豆
今回は、非遺伝子組み換えの大豆であることがきちんと表記された納豆を紹介します。
近所の大手スーパーでは、国産大豆や有機大豆を使用していても、非遺伝子組み換え表記の商品はなく、分別生産流通管理済みなどの表記がされているものしか見つけられませんでした。
また、非遺伝子組み換えかつ無添加のたれ・からし付きとなるとご紹介できる商品があまりないので、たれ・からしに添加物等が使用されているものに関しては、デメリットとして説明しています。
【無農薬野菜のミレー】特別栽培国産小粒納豆45g3パック
商品の特徴
- 大豆は遺伝子組み換えでない、特別栽培スズマル大豆(北海道産)を100%使用
- 製造時に、加工助剤などの添加物も不使用
- 納豆菌の遺伝子組み換えや紫外線照射なし
- タレ、カラシも無添加!
- 内容量 50g
自社で大豆をひきわりにして製造したひきわり納豆もおすすめだよ!
【大地を守る会】地球納豆倶楽部(小粒)
商品の特徴
- 国内契約農家で栽培された地塚大豆を100%使用
- 独自の技術ですっきりとした後味
- 大豆の味がしっかり感じられる
- 内容量 30g
【ビオ・マルシェ】有機納豆
商品の特徴
- 国産の有機大豆を100%使用
- 大粒なので有機大豆の旨さがしっかり感じられる
- 内容量 40g、価格は↓下記からご確認下さい
【ビオ・マルシェ】有機百姓納豆
商品の特徴
- 有機栽培された大豆を、生産者が自ら厳しく選別
- 有機JAS取得
- 豆の味がはっきりしており、食べ応えもある
- ふっくらと甘さも感じられる
- 内容量 90g、価格は↓下記からご確認下さい
小粒もあるから、好みで選んでね!
【食べチョク】毎日食べよう!京都の大粒納豆12個セット
商品の特徴
- 大豆(京都産)は大粒でタンパク質の多いサチユタカを使用
- 遺伝子組み換え不使用
- 大豆の旨みがしっかりしているので、たれなしで美味しい
- 少量の塩で食べるのもおすすめ(生産地の昔からの習慣)
- 内容量 g、価格は↓下記からご確認下さい
【坂ノ途中】大粒納豆 海想う 3個セット
商品の特徴
- 遺伝子組み換え不使用
- 化学肥料・農薬を一切使わず育てた大豆を使用
- 氷温熟成により旨味を引き出している
- 大豆の味がしっかりして素朴な味わい
- 内容量 g、価格は↓下記からご確認下さい
【オイシックス】秋田県産おいしいひきわり納豆(40g×3)
商品の特徴
- 秋田県産ひきわり大豆100%使用
- 大豆の風味と歯応えを楽しめる
- 臭みの少ない納豆
- デメリット:たれに数種類の〇〇エキスを使用している
- 内容量 40g、価格は↓下記からご確認下さい
【坂ノ途中】京納豆(大粒)
商品の特徴
- 京都にある納豆屋さんの納豆
- 大豆はユキホマレ(北海道産)を使用
- 大豆の甘みが感じられる
- むっちりとした食感
- デメリット:たれ、ねりからしに添加物が入っている
- 内容量 g、価格は↓下記からご確認下さい
【あづま食品】有機そだち
タレに有機醤油使ってるんだよね。すごい!でも他の添加物が凄いから僕は使わないけど
商品の特徴
- アメリカ産だけど有機だから安心。スーパーだと大体税込175円くらい。
- 内容量 40g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
まとめ
今回調べてみた結果、大豆が非遺伝子組み換えの納豆を探すことが、とても大変だということがわかりました。
また、付属のたれやからしも添加物等避けたい成分不使用のものはなかなか見つかりませんでした。
スーパーでのお買い物の際は、裏面をよくチェックして購入することが健康への第一歩。買い物は「投票」です。
少しずつだから気がつかないものも、積もりに積もって、やがて大きな病気に繋がってしまうのがこの「添加物」の落とし穴。
無添加のものを探すのが難しいほど、日本は添加物大国となっています。
海外では使用を禁止されているものまで、数多くの添加物が日本では使用できる環境になってしまっています。
だからこそ、「何を摂らないのか」、「何を選ぶのか」がこれからもっと重要になってきます。
大切な人のため、未来の子どもたちや孫たちのために、少しづつでも変わっていけたら未来も変わってきます。
「あなたの食べたもので身体は作られる」
できることから少しずつ整えていきましょう。