市販のハムやウインナーを選ぶ時、健康意識の高い人は「無塩せき」のものを選んでいます。
なぜなら、市販のハムやウインナーには、一部の添加物に対する健康への影響を懸念する声があるため、それを避けるために「無塩せき」の加工食品を選んでいるのです。
でもこの「無塩せき」は無添加ってことなのでしょうか?
今回は、この「無塩せき」がどんなものか?メリット・デメリットなど、最新の情報を交えて考察していきたいと思います。
無塩せき=無添加?
「無塩せき」とはハムやウインナーのような加工肉を、亜硝酸ナトリウム等の発色剤を用いずに漬け込みしたものを指します。
「無塩せき」の無塩という言葉から、食塩が使われていないと連想しがちですが、そういう意味ではありません。
「塩せき」というのは、ハムやウインナーのような加工肉を発色剤を使用して一定の期間漬け込みされたものをいいます。
一般のハムやウインナーの場合、亜硝酸ナトリウム等の発色剤を使用して製造されます。
発色剤を使用することで、見た目や食感、風味がよくなります。しかし、この亜硝酸ナトリウムについて、一部の国際機関では過剰摂取による健康への懸念を指摘する意見もあります。
「無塩せき」のものについては、亜硝酸ナトリウムなどの発色剤は一切使用されていないため、一般的なものに比べて添加物も少ない傾向にあります。
しかし「無塩せき」=無添加ではありません。
発色剤は使っていなくても、保存料や調味料などの他の添加物が含まれていることは多いのです。せっかく体にいいものをと選んでも、成分の半数以上が添加物だとがっくりしてしまいますよね。
そのため、添加物を徹底して避けたい人は、原材料の表示をよく確認し、本当の意味での「無添加」のものを選ぶことをお勧めします。
さらに安全性を高めたい人には、原材料のお肉にも注意してください。
日本の家畜のえさの大半は、遺伝子組み換えをしたとうもろこしなどの穀物が利用されています。しかし、遺伝子組み換え食品の多くは健康への影響も含めて、不鮮明な部分があります。
安全性を妥協したくない人は、非遺伝子組み換え飼料で飼育された家畜のお肉を選ぶことで、より安心感を高めることができます。
知っておくべき!無塩せきハム・ウインナーのデメリット5選
① 色味がくすんでいて見た目が劣る
亜硝酸ナトリウムなどの発色剤を使用しないため、鮮やかなピンク色にはならず、お肉本来の肌色っぽい色になります。発色剤入りのものと比べて見た目があまりよくないと感じるかもしれませんが、これこそがお肉そのものの自然な色なのです。
② パリッとした食感が少ない場合がある
市販の安価なウインナーにある「パリッ!」とした強い弾力は、リン酸塩などの結着剤(お肉同士をくっつける添加物)による影響が大きい場合があります。無塩せきや無添加のものは、そうした不自然な力が加わっていないため、食感は少しソフトで「肉肉しい」質感になる傾向があります。最初は物足りなく感じるかもしれませんが、噛むほどにお肉本来の旨みが広がるのが醍醐味です。
③ 賞味期限が短く傷みやすい
保存性を高める成分が入っていない「無塩せき」の場合、一般的なものと比べて賞味期限が短いのが特徴です。冷蔵庫で保管した場合でも賞味期限は10日前後のことが多いため、早めに消費する必要があります。
④ ボツリヌス菌・リステリア菌などの食中毒リスクに注意
発色剤には、特定の菌の繁殖を抑制する効果がありますが、無塩せきにはそれが入っていないため、衛生管理にはより配慮が必要です。保存性が低くなる分、ボツリヌス菌やリステリア菌などの食中毒リスクが懸念される場合があります。
ただし、これらの菌は熱に弱いため、しっかり加熱をして食べれば問題ありません。特に免疫力が気になる妊婦さんや小さなお子様が食べる際には、生食を避け、中心部までしっかり加熱することを強くおすすめします。
⑤ 一般的な商品より価格が割高になりがち
無塩せき商品は、厳選された良質な原料肉が必要なことや、手間暇のかかる製造工程、賞味期限が短いことによる管理の難しさから、どうしても一般的な商品より価格が高めに設定されています。家計を預かる身としては少し悩みどころですが、「家族の安心を買う」という視点で見れば、納得感のある選択と言えるのではないでしょうか。
デメリットを上回る?無塩せきのメリット
「無塩せき」の加工食品のメリットは、発色剤による体への負担や懸念を減らせることです。
また、自然な色合いと肉本来の素朴な風味が味わえます。素材の良さが製品の風味に直結してしまうため、こだわりの素材を使って丁寧に作られている証と言えるでしょう。
失敗しない!無塩せき商品の選び方のポイント
パッケージの表面に大きく「無塩せき」と書いてあっても、裏面を見ると「酵母エキス」や「たん白加水分解物」といった、味を強く調整する成分が含まれていることがよくあります。
選ぶ際のポイントは、「原材料名ができるだけシンプルであること」。豚肉、食塩、砂糖、香辛料……といった、キッチンにあるような名前だけで作られているものがベストです。
スーパーやネットで買える!無塩せき・無添加のおすすめ商品
身近なスーパーで手に入りやすいおすすめは、信州ハムの「グリーンマーク」シリーズです。発色剤や着色料、保存料を使わないパイオニア的存在として知られています。
さらに原材料の質を求めるなら、パルシステムや生活クラブといった生協の宅配を活用するのも非常に賢い選択です。独自の厳しい基準でお肉と最低限の調味料だけで作られており、子どもたちも安心してパクパク食べてくれます。自宅まで届けてくれるので、忙しいパパ・ママの強い味方になりますよ。
無塩せき加工肉に関するよくある質問(Q&A)
Q:無塩せきハムは、加熱せずにそのまま食べても大丈夫?
A:基本的には「加熱食肉製品」として販売されているためそのままでも食べられますが、保存料がない分、開封後は菌が繁殖しやすくなります。より安全に、美味しく食べるならサッと加熱するのが一番です。
Q:子どもにはいつから無塩せきを与えていい?
A:離乳食が完了する1歳〜1歳半頃からが目安です。ただし、塩分自体はそれなりに含まれているので、細かく刻んでスープに混ぜるなど、少量から始めるのが安心ですね。
Q:賞味期限内に食べきれない場合は冷凍保存してもいいの?
A:はい、可能です。小分けにしてラップでぴったり包み、保存袋に入れて冷凍すれば、風味が落ちる前に保存できます。忙しい朝のお弁当作りにもサッと使えて便利ですよ。
まとめ
「塩せき」と「無塩せき」の違いは、亜硝酸ナトリウムなどの発色剤が使用されているかどうかの違いです。
亜硝酸ナトリウムは、保存性を高めたり見た目を良くしたりする利点はあるものの、健康への影響を懸念する声もあります。無塩せきを選べば、そうした不安を減らすことができます。
しかしながら、「無塩せき」=「無添加」ではありません。無添加にこだわるのであれば、表示をしっかりと確認し、添加物の入っていない「無塩せきかつ無添加」のものを選ぶ必要があります。
「無塩せき」は一般のものに比べて賞味期限が短く、食中毒リスクへの配慮も必要なため、特に妊婦さんや子どもが食べる際、開封後の取り扱いには注意し、しっかり加熱しましょう。
一般のものであっても、国内の基準のもと安全性は確認されているため、過度に邪険にする必要はないと個人的には思います。食べすぎには要注意ですね。
ただ、できるだけ健康的においしく食べることが一番なので、家族の笑顔のためにしっかり見極めていきたいですね。