料理の必需品、まな板。
最近は、「ゴム製まな板」がプロの料理人にも選ばれるほど人気ですが、
「それって、本当に安全なの?」
「マイクロプラスチックは、大丈夫なの?」
と心配になる方もいるのではないでしょうか。
とくに小さなお子さんがいるご家庭では、できるだけ安心できるものを選びたいですよね。
このページでは、ゴム製まな板の安全性やデメリット、さらに気になるマイクロプラスチック問題について解説していきます。
まな板選びで迷っている方の、ヒントになればうれしいです!
ゴム製のまな板は安全?
「ゴム製まな板って、体に悪いって聞いたことあるけど本当?」
そんな疑問を持っている方もいるかもしれません。

毎日使うものだから安全性は気になる!
実際のところ、ゴム製まな板は安全なのか、マイクロプラスチックのリスクはあるのか、気になるポイントをみていきましょう。
「体に悪い」と言われる理由
ゴム製まな板が、「体に悪い」と言われる理由はいくつかあります。

どんなところが体に悪いのか知りたいな
●一部のゴム製のまな板に、合成樹脂(プラスチック成分)が含まれていること。
これが高温にさらされたり、長期間使用して劣化すると、微量ですが有害物質が発生する可能性が指摘されています。
●表面に細かい傷ができてしまうと、そこに汚れや細菌がたまりやすくなり、衛生面が心配されることもあります。
とくに、ゴムに含まれる成分が変質すると、目に見えないほど微細な成分が食材に移るリスクもゼロではないため、不安に感じる方もいるのです。

それって大丈夫なの?
ですが安心してください。
日本国内で販売されているゴム製まな板の多くは、食品衛生法に適合している商品ばかり。
通常の料理で使用する分には、健康に影響を与えるリスクは極めて低いとされています。

これなら安心だね!
つまり、「劣化したまな板を長年使い続けない」「高温の鍋を直接置かない」など、正しく使えば安心して使えるアイテムなんです。
マイクロプラスチックの懸念:安全性への影響は?
次に、今とても注目されている「マイクロプラスチック問題」について。

マイクロプラスティックってなんだろう?
マイクロプラスチックとは、直径5mm以下のとても小さなプラスチック片のこと。
このマイクロプラスチックが、私たちの体に悪影響を及ぼす可能性があると心配されています。
では、ゴム製まな板はどうでしょうか?
結論から言うと、ゴム製まな板はプラスチック製に比べて、マイクロプラスチック発生のリスクはかなり低いです。
理由は、ゴムには弾力性があるため包丁が深く入りにくく、細かな削れカスが発生しにくいからです。
一方、プラスチック製まな板では、包丁で何度も切るうちに表面が傷だらけになり、そこからたくさんのマイクロプラスチックが発生することが研究でも明らかになっています。
プラスチック製まな板1枚から、年間数千万個規模のマイクロプラスチックが出るというデータも。
この研究では、プラスチック製のまな板が人間の食品中のマイクロプラスチックの実質的な供給源であることが特定されており、これには細心の注意が必要です。
※引用:Environmental Science&Technology
※注意:日本語に文献、論文では資料が見つからず、海外の資料を引用

ゴム製のまな板はどうなんだろう?
もちろん、ゴム製まな板もまったくゼロではありません。
使い込めば劣化していき、微細なゴム成分が剥がれることもあり得ます。
でも、発生量はプラスチック製より圧倒的に少ないため、
「マイクロプラスチックが心配…」
という方にも、比較的安心して選べる素材だと言えるでしょう。
ゴム製のまな板メリット、デメリット
ここからは、ゴム製まな板の「実際に使ったときのメリット・デメリット」を詳しくみていきましょう。
見た目や手触りだけで選んでしまうと、思わぬ使いにくさを感じることも…。

黒いゴム製のまな板ってオシャレな感じ!
購入前にメリット・デメリットをしっかり理解しておくと、納得して選べるようになりますよ!
メリット:調理を快適にする特徴
ゴム製まな板には、うれしいメリットがたくさんあります。
包丁への負担が少ない
ゴム特有のほどよい弾力のおかげで、包丁の刃がまな板に「ガツン!」と当たる感じがありません。
これにより、包丁の刃こぼれを防ぎ、長持ちさせることができるんです。
料理好きな方には特にうれしいポイントですね。
傷がつきにくく、雑菌繁殖が抑えられる
ゴムは柔らかさと弾力を持っているので、包丁の切り傷が浅く、深くえぐれることが少ないのが特徴。
傷が浅い=そこから雑菌が繁殖するリスクが、かなり減らせます。
衛生面を気にする方にも、安心して使いやすいまな板といえます。
吸水性が低くカビが発生しにくい
木製まな板に比べると、ゴム製まな板はほとんど水を吸い込みません。
そのため、乾きが早く、カビの心配も少ないのが大きなメリット。
洗った後の水分もサッと拭き取ればOKなので、忙しい毎日でも衛生管理がしやすくなります。
熱湯消毒や漂白剤消毒ができる!
ゴム製まな板は、70〜80℃程度のお湯なら問題なく消毒に使えますし、薄めた漂白剤での除菌も可能です。
とくに小さなお子さんがいる家庭では、食中毒予防として定期的な消毒が欠かせません。
そんなとき、気軽に消毒できるのはとても心強いですよね。
では、デメリットはどうでしょう?

悪いところも知りたいな!
お調べしたので、さっそくみてみましょう。
デメリット:購入前に知っておくべき点
一方で、ゴム製まな板を購入前に、知っておきたい注意点があります。
次にまとめてみたので、参考にしてください。
素材比較:木製 vs. ゴム製まな板、どちらを選ぶべきか?
木製のまな板とゴム製のまな板を比較する前に、ゴム製のまな板のデメリットをまとめてみました。
熱に弱い
ゴム製まな板は、耐熱温度が100〜120℃程度と言われています。
つまり、揚げ物の鍋や熱々のフライパンを直接置いてしまうと、変形や変色の原因になってしまうんです。
ゴムが劣化すると、有害な物質が発生するリスクもゼロではないので、
「高温のものは絶対に直接置かない!」
という使い方が大切になります。
重い
ゴム製まな板は、木製やプラスチック製に比べると、ずっしりと重さがあります。
特に、業務用サイズや厚みがしっかりあるものは、洗ったり持ち上げたりするたびに「ヨイショ!」と力が必要になるかも。
毎日料理をする人にとっては、「重さ」は意外と見逃せないポイントなので、事前にサイズと重さをチェックしておきましょう。
価格が高め
ゴム製まな板は、一般的なプラスチック製に比べて価格が少し高め。
たとえば、プラスチック製なら1,000円前後でも手に入るものが多いですが、ゴム製になると3,000円〜5,000円くらいが相場になります。
「ちょっと高いな…」と感じるかもしれませんが、耐久性が高く長持ちすることを考えると、コスパ的には悪くないとも言えます。
一部に合成樹脂が含まれている商品もある
ゴム製まな板といっても、100%天然ゴムではなく、合成樹脂(プラスチック成分)を混ぜて作られている製品も少なくありません。
特に安価なものほど、プラスチックの比率が高い場合もあるので、
「天然ゴム使用」「食品衛生法適合」
などの表示を、確認してから選ぶと安心です。
徹底比較:木材とゴム、それぞれの特性とメリット・デメリット!
まずは、木製のまな板の情報をまとめてみました。
木製まな板のメリット
-
天然素材のため、化学物質の心配がほとんどない
-
抗菌効果を持つ樹種(ヒバ、イチョウなど)もあり、自然な防菌作用が期待できる
-
包丁にやさしく、刃こぼれしにくい
木製まな板のデメリット
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水分を吸いやすく、カビが発生しやすい
-
使用後すぐに乾燥させないと雑菌繁殖の原因に
-
定期的な手入れ(削り直しやオイル塗布)が必要
- 重くて乾きにくく、日々の管理に手間がかかる

お手入れが大変そうだね
つぎに、ゴム製のまな板の特徴をまとめてみました。
ゴム製まな板のメリット
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吸水しにくく、カビが発生しにくい
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手入れが簡単で、熱湯消毒・漂白剤消毒ができる
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適度な弾力があり、包丁にも手にもやさしい
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安定感があり、調理中に滑りにくい
ゴム製まな板デメリット
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高温に弱く、鍋やフライパンを直接置けない
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サイズが大きいものは重くて扱いにくいことも
-
一部製品には合成樹脂が含まれている場合がある

お手入れは楽だし、スベリにくいのもいいかも!
結局どの素材が良い?用途別おすすめまな板
それぞれの商品の特徴から、おすすめしたいタイプの人はこちらです。
・自然素材にこだわりたい人 → 木製まな板
・忙しくて手入れが出来ない人 → ゴム製まな板
・趣味で本格的に料理を楽しみたい人 → 両方を使い分けるのも◎
使用感や素材の好みは人それぞれ異なるので、ぜひ参考にしながら、ご自身に合ったお気に入りのまな板を見つけてください。
ゴム製まな板のメンテナンス
せっかく選んだまな板、できるだけ長くきれいに使いたいですよね。
ここでは、ゴム製まな板を安全&衛生的に使い続けるためのコツをご紹介します!
ゴム製まな板の寿命:長く愛用するためのヒント
ゴム製まな板の寿命は、5〜10年程度が目安と言われています。
(使用頻度や手入れの仕方によって大きく変わります)
買い替えを考えるサインは、こんなときです。
・触ったときにザラザラしてきた
・変形や色ムラが目立つ
・食材のにおいが移りやすくなった
見た目にわかりやすい劣化だけでなく、衛生面を考えて、「そろそろかな?」と思ったら早めの交換がおすすめです。

買い替え目安を知っておくのは大事だね
効果的な消毒方法と衛生管理
ゴム製まな板は手入れがラクな反面、使い方を間違えると劣化を早めてしまうことも。
正しいケア方法はこちら!
・たっぷりの流水でしっかりすすぐ
・定期的に熱湯消毒をする(80℃程度のお湯をまな板全体にかける)
・薄めた漂白剤で月1回除菌(すすぎを忘れずに!)
・直射日光を避け、陰干しで乾燥させる
また、間違っても高温の鍋やフライパンを置かないように注意しましょう!

鍋やフライパンをうっかり置かないようにしないとね!
これだけで、ゴム製まな板はグンと長持ちしますよ。
おすすめのゴム製まな板
でも、「どれを選べばいいか分からない…」
そんな方のために、安心して選べる、おすすめゴム製まな板をいくつかご紹介します!
【RUBBER Raba】ノボダ(Noboda)ゴムまな板
商品の特徴
- ゴム素材に着目,プラスチックと木のまな板の良いとこ取りのゴムまな板
- ⽊に近い⼼地良い刃あたりと⾷材の滑りにくい
- ⽔切れが良く乾きやすく衛生的
- 耐熱温度:プラス130度 耐冷温度:マイナス30度
- 原産国:日本
- 内容量 550g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【富士器業】まな板 日本製 合成ゴム
商品の特徴
- 衛生性と刃当り性を兼ね備え、長年多くのプロに愛用されている製品
- 耐熱温度:100度、耐冷温度:-30度
- 生産国:日本
- 内容量 641g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【COCOCORO】 まな板クラシック
商品の特徴
- 安全+ゴムまな板
- ゴム製で食材やまな板自体が滑りにくい
- 木粉配合で木製に近い刃当たり。包丁が摩耗しにくく、切れ味長持ち
- 優れた撥水性により水分を素早く弾き、乾きやすいので雑菌・カビが繁殖しにくい
- 熱に強い素材で熱湯の消毒が可能。漂白剤を使用してもまな板に残りにくく衛生的
- パーカーアサヒ株式会社製『アサヒクッキンカット』のオリジナルモデル
- 内容量 850g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【パーカーアサヒ】クッキンカット
商品の特徴
- 抗菌剤含有によるまな板表面の細菌の防ぐ抗菌仕様
- 弾性があり切り心地が柔らかく傷もつきにくい素材
- 大切な包丁の刃こぼれや切れ味の低下を防ぐ
- 食洗器使用不可
- 内容量 1.3 kg、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【Latuna ラチュナ】=料理研究家監修= ま~るいまな板
商品の特徴
- 主婦100人の「あったら良いな」という意見を反映
- 機能性と見た目を兼ね備えた、おしゃれで丸い黒まな板
- ゴムとプラスチックのイイとこどり素材(熱可塑性エラストマー(TPU))
- 食洗器対応可能
- 1枚2役の超便利まな板
- 日本国内ブランド正規品
- 内容量 660g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【ビタクラフト】抗菌まな板 (ブラック
商品の特徴
- キズがつきにくい「合成樹脂(特殊エラストマー)」
- 長期間続く抗菌力で清潔
- 耐熱温度:130℃ , 耐冷温度:-30℃
- 生産国:日本
- 食洗器使用不可
- 内容量 500g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【marna】傷が付きにくい まな板 M
商品の特徴
- 傷付きにくいTPU素材
- すべりにくく安定して切れる
- 持ちやすいフチ形状
- 食器洗機対応
- サイズはSサイズと2サイズあり
- 生産国 中国
- 耐熱温度 70℃
- 内容量 759g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【MUAMUA】まな板 ゴム =ベージュ=
商品の特徴
- 耐熱エラストマーまな板「変形しにくい、刃当たりが優れている、キズが付きにくい」
- 弾力性とデザインしたテクスチャー
- MUAMUAブランド正規品ならではのアフターサービス
- 食洗機使用可能、漂白剤使用可能
- 内容量 520g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【hiino kano】耐熱 エラストマー まな板 (4色展開)
商品の特徴
- 傷が付きにくく・汚れも染み込みにくい
- 木製とプラスチックのいいとこどりの耐熱エラストマー採用
- ピタッと滑らない・ノンスリップまな板
- 抗菌 まな板・食洗機対応・雑音なし
- 内容量 480g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
【協和工業株式会社】TPU素材 傷がつきにくい まな板
商品の特徴
- ゴムとプラスチックの特性を兼ね備えた新素材TPU
- 木のまな板のような感覚で、包丁の刃が傷みにくい!
- ゴムの弾力で心地よい切削感と、包丁の音も静か
- 優れた弾力性と復元力により、包丁の切り傷がつきにくい
- 高い耐熱性を備え、熱湯消毒による衛生管理が可能
- 内容量 370g、価格は↓のAmazonからご確認下さい
選び方のポイント
ゴム製まな板を選ぶときには、こんなポイントをチェックしてください。
-
食品衛生法適合の表示があるか
-
天然ゴム素材か、合成樹脂混合かを確認
-
口コミやレビュー評価が高いものを選ぶ
-
自分が使いやすいサイズ・重さを事前にチェック
-
信頼できるメーカー(京セラ、貝印など)を選ぶと安心
まとめ
いかがでしたか?
最後におススメポイントと注意点をまとめてみました。
-
ゴム製まな板は、衛生的で耐久性も高い優秀なアイテム
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プラスチック製よりもマイクロプラスチック発生リスクが低く安心
-
熱に弱い・重い・価格が高めといったデメリットもある
-
使い方を間違えなければ、安全に長く使える
-
素材やサイズ、使用スタイルに合わせて自分に合ったまな板を選ぶことが大切
まな板は、毎日の料理を支える大事な相棒。
だからこそ、きちんと選び正しく使って、家族みんなが安心できる食卓づくりに役立てていきましょう!