スーパーに行くと、様々な種類の醤油がズラーっと並んでいますよね。その中から、無添加で安心安全な醤油を探し出すのは一苦労です。
また、スーパーでは取り扱われていないこだわりの醤油もたくさんあります。
そこで今回は、誰もが楽に醤油選びができる8つのポイントとおすすめの醤油をご紹介します。
体に良くて安全な醤油の選び方8つのポイント
安心安全な本物の醤油を選ぶため、8つのポイントを説明します。
①原材料は「大豆・小麦・食塩」のみ
醤油は、3つの原材料「大豆・小麦・食塩」があれば作ることができます。
添加物は、コスト削減を目的として、短期間で大量の醤油を生産する場合に使用されていることが多いです。
②脱脂加工大豆よりも「丸大豆」
醤油の原材料の大豆には、大豆(丸大豆)もしくは脱脂加工大豆が使用されています。
大豆油を搾る際に、ヘキサンという石油由来の溶剤が使われます。ヘキサンは、抽出後に蒸発させて除去されるため、危険性はないとされていますが、できれば避けたいものです。
そのため、丸大豆を使用した醤油をおすすめしています。
③大豆・小麦は「国産」のもの
遺伝子組み換え作物やポストハーベストを避けるために、国産大豆・小麦を選びましょう。
日本国内で栽培されている商用作物は、遺伝子組み換えが認められていないため、確実に避けることができます。
また、ポストハーベストについても、日本では認められていないため、国産であれば安心です。
遺伝子組み換え作物については、アレルギーを誘発する可能性が考えられており、また長期的な影響もわからないため、避けたいと考えています。
また、小麦のプレハーベストについては認められていないため、心配ないのですが、大豆に関しては、国内でも一部行われている地域があるとの報告があるため、確認が必要です。
④製法は「本醸造」
醤油の製造法には「本醸造、混合醸造、混合」の3つがあり、そのうちの1つ、伝統的な方法で作られた本醸造がおすすめです。
本醸造
もろみを、麹菌、酵母、乳酸菌等の微生物によって、発酵・熟成させて造る方法で、大豆のタンパク質がうま味に、小麦のでんぷんが甘味になります。熟成期間が何年にもおよぶことがあります。
日本で生産されている醤油の約80%がこの方法で造られています。
混合醸造
もろみにアミノ酸液を加えて、数カ月間熟成させて造る方法です。
アミノ酸の旨みやコクが強く感じられる醤油で、地域によっては好まれています。また、甘味料も一緒に添加される場合が多いです。
混合
本醸造、または混合醸造で造った醤油に、アミノ酸液を加える方法です。
アミノ酸の旨みやコクが強く感じられる醤油で、地域によっては好まれています。また、甘味料も一緒に添加される場合が多いです。
⑤本醸造の中でも「天然醸造」
本醸造製法で造られた醤油のうち、酵素などで醸造を促進しておらず、食品添加物も使用していない場合に限って、天然醸造と表示できます。
つまり、昔ながらの製法で造られた醤油であるということです。
⑥熟成は「木樽」
醤油の発酵・熟成は木樽もしくはタンクの中でおこなわれます。
木樽の特徴は、内部に微生物が住み着いていることです。
長年住み着いた微生物たちが、蔵ごとの独特の風味や味わいを生み出すために重要な役割を果たしています。
⑦塩は「天日塩」
塩を加えることで、塩分濃度を高くして雑菌の繁殖を防ぎ、醤油造りに最適な環境を造っています。
天日塩を使用することで、ミネラルや栄養素が豊富な醤油が作られます。
⑧「有機JAS認定」の醤油
原材料の小麦や大豆が有機栽培のものや、有機JAS認定された醤油であれば、より安心安全な醤油といえます。
その理由は、有機や有機JASと表示するには、化学肥料や農薬、添加物などの化学物質に頼らないことが基本となっており、そして厳しい審査に通った作物、商品であるからです。
また、特別栽培(節減対象農薬と化学肥料の両方を規定量減らして栽培)や、減農薬(通常よりも農薬や化学肥料を減らして栽培)などの表示がされている大豆や小麦で造られた醤油もおすすめです。
有機ほど厳しくはありませんが、農薬や化学肥料が制限されているため、安全性は高まります。
安全なおすすめ無添加醤油7選
【フンドーキン】吉野杉樽天然醸造醤油
商品の特徴
- 原材料は、厳選された国産丸大豆・国産小麦・天日塩のみ使用
- 樹齢100年以上の吉野杉で作った大型の木樽で、1年以上、自然の温度でじっくり発酵・熟成させた天然醸造醤油
- 香り豊かで、まろやかな塩味を感じさせないうまみ
- おすすめ料理:お刺身・湯豆腐・冷奴・焼きなす・お漬物等
【井上醤油店】井上古式じょうゆ
商品の特徴
- 島根を中心とした大豆・小麦など国産原材料を使用
- 古式製法の天然醸造濃口醤油
- 酵母の生きている醤油
- 一般の仕込に比べ大豆を2割増しで仕込むことで、うま味風味が格段によい
- 江戸時代から続く醸造蔵の蔵つき酵母が醸し出す深みのある豊かな香り、しっかりとした味の中にまろやかな柔らか味がある
- おすすめ料理:野菜の煮物・魚の煮付け・タレ
天然醸造で、昔からの蔵の木桶で醸造していて個人的にこの井上古式醤油が最高峰の醤油だと思ってるよ。でもなにせお値段が高い、、僕は安価なヤマサのオーガニック醤油と使い分けて使ってるよ。
【オーサワジャパン】木桶造りしょうゆ
商品の特徴
【大徳醤油】丸大豆醤油
商品の特徴
- 原材料は、国産丸大豆・小麦、国産平釜塩のみ
- 希少な国産大豆を100%使用
- 木樽
- 老舗の醤油屋が、伝統ある天然醸造・長期熟成で造った醤油
- おすすめ料理:和食だけでなく洋・中にイタリアンと、あらゆる料理
【丸中醤油】丸中醸造醤油
商品の特徴
- 国産大豆・小麦を使用
- 築200年以上の国登録有形文化財に登録された蔵で作られている
- 古式製法にてじっくり仕上げた古来伝統の味
- 香りと旨みが特徴的で、丸中醤油の種類の中でも一番使いやすいお醤油
- おすすめ料理:刺身・寿司や煮物、汁物などの家庭料理
【ヤマサ醤油】有機丸大豆の吟選しょうゆ
商品の特徴
- 原材料には、厳選された有機丸大豆、天日塩を使用
- 大豆のまろやかさと、天日塩の深みを感じられる味わい
- 天然醸造ではない
- スーパー等で、お手ごろ価格で購入できる
デメリット
- 小麦の詳細不明(本品に有機JASマークがことも含め、小麦は有機栽培でないと考えられる)
- 原材料に国産の表記がないため、外国産の可能性がある
【キッコーマン】特選有機しょうゆ
商品の特徴
- 有機大豆はアメリカ産、有機小麦はカナダ産
- スーパー等で、お手ごろ価格で購入できる
デメリット
- 食塩の詳細不明
- 本醸造だが天然醸造ではない
キッコーマンのこの有機醤油は色が薄めで少ししょっぱめ。そう、薄口醤油寄りの醤油なの!濃口扱いだけど、薄口醤油寄りにしたいなら、この有機醤油が安いしオススメ。
めんつゆ手作り用の醤油は安いものでもいい!
スーパーで買えるおすすめ無添加めんつゆ10選!でもいくつか無添加のめんつゆを紹介していますが、僕自身はもうめんつゆは買っていません。
全て手作りです。めんつゆの原材料に醤油は必須ですが、ここで紹介している中で最高級の醤油を使う必要はあるでしょうか?
もちろんお金に余裕がある人はとっておきの醤油をめんつゆに使ってもいいでしょう。
でも僕みたいにどうしてもケチっちゃうタイプはここで紹介しているキッコーマンやヤマサの500mlで400円くらいの安い無添加有機醤油でもいいんじゃないでしょうか?
市販の無添加めんつゆだって一部を除いて、そんな良い醤油使ってないですよ、多分。
僕はめんつゆ手作りの時はヤマサの無添加有機醤油で作ってます。
まとめ
安心安全な本物の醤油を色々とご紹介しましたが、一つひとつ見ていくと、それぞれに特徴がありました。原材料へのこだわり、価格などの特徴を参考に、ご自分に合ったものを検討して下さい。
そして、実際にいくつか購入し、味も確かめることで、好みの醤油がみつかると思います。