ファミレスのコーヒーは何杯でもおかわり自由のところが多いですよね。安くてたくさん飲めてラッキー!と思いますが、ふと疑問に思いませんか?
なぜ、あんなに安くて何杯も飲めるの??
そこには納得のからくりがあるんです。じつは…「リン酸塩」というものを使ってたくさん抽出できるようにしているんです。
「リン酸塩」とは何でしょう?詳しくみていきましょう。
コーヒーに入っているリン酸塩とは?
リン酸塩は日本で食品添加物として使用が認められているものでも20種類以上あります。
加工食品の結着性を高めたり、肉の発色をよくみせたい場合などによく使われます。スーパーで売られている加工食品やハム、ソーセージの成分表示を見てみると「リン酸塩」をみつけることが多いですよ。
そのリン酸塩がコーヒーにも使われることがあるんです!
その目的は…コーヒー豆(粉)にリン酸塩を増量剤の目的で入れると、抽出が増量されて通常の3倍もの量のコーヒーをつくりだすことができるのです。
へ~!そんな裏技があったんだ。
でもなんか無理やり絞り出してる感じがしちゃうね。
大丈夫なのかな?
リン酸塩自体も体に入ってくるのが心配なうえに無理やり絞り出しているからおいしくなくて他の添加物まで足しているんだよね。
問題点を一緒にみてみよう。
コーヒーにリン酸塩を入れた時の問題点は?
コーヒーにリン酸塩を入れた時に、もちろんリン酸塩が私達の体の中に入ってきますよね。でもじつはそれだけじゃないんです!
無理やり絞り出しているのでおいしさの要素が減ってしまうので新たな添加物を足す必要があるんです。問題点を詳しくみていきましょう。
①リンの摂りすぎが心配
リンは骨や歯をつくる過程やエネルギー代謝にも関わっている必要なミネラルです。私達の身の回りの食品にはリン酸塩が多く使われているので、不足することはほとんどなく、むしろ過剰摂取が心配されています。
食事は自炊で加工されたものはほとんど食べない人はそれほど心配はいりませんが、加工食品をよく使うひとや外食中心のひとはリンの摂りすぎに注意が必要です。
リンを摂りすぎた場合のデメリット
- カルシウムの吸収を阻害する→骨が上手につくられなくなりもろくなる
- 鉄の吸収を阻害する→貧血の原因となり立ちくらみがでたり疲れやすくなる
普段の生活のなかでもリン酸塩は十分摂ってるのに、さらにコーヒーにも入っていたらちょっと心配だよね。
②他の余計な添加物も摂ることになる
コーヒー豆(粉)にリン酸塩を入れて抽出したコーヒーは、コーヒーの最大のおいしさの要素である香りや苦みがほとんどありません。それはそうですよね!無理やり通常の3倍の量のコーヒーを絞り出しているんですから…。
では、どうしているのか?それは、香りや苦みを補うために合成香料を足しているのです。
足されている合成香料
- 酢酸ベンジル
- ジメチルチオエーテル
- B-ナフトールエチルエーテル など
合成香料って安心なの?
石油系原料から化学反応をおこして人工的につくられたものがほとんどなんだよ。
しかもアメリカでは発がん性が心配されて使用禁止になったものが日本ではまだ使われているんだ。
香料は一括表示が認められていて何種類使っても「香料」と表示すればいいから、実際何が使われているのかの見極めはむずかしいんだ。
まとめ
ファミレスのコーヒーが安くてたくさん飲めるのにはそれなりの理由があったんですね。
便利さや効率の良さが重視された結果このようになったのだろうと思いますが、身近にあるファミレスのコーヒーに体には嬉しくない成分が使ってあるのは残念なことですよね。
おかわり自由だからとどんどん飲んでしまうと、リンの摂りすぎや好ましくない添加物を摂取してしまうことになるのでくれぐれも飲みすぎには注意してくださいね。