スーパーに行くと、醤油、味噌、みりん、酢、砂糖、油…と、調味料の棚にはたくさんの商品が並んでいますよね。
「無添加」や「伝統製法」といった言葉が並ぶ中で、「本当に体に良いものを選べているのかな？」と疑問に感じたことはありませんか？
現代の食品製造では、効率やコストが重視されるあまり、本来の製法から外れたり、様々な添加物が使われたりすることが少なくありません。それは、毎日使う調味料も例外ではありません。
しかし、日本の食文化を支えてきた伝統的な調味料は、シンプルな原材料と時間、そして職人の知恵によって育まれる「生きた調味料」です。本物の調味料を選ぶことは、ご家族の健康を守るだけでなく、日々の食卓で「本当の味」を再発見することにも繋がります。
この記事では、スーパーで本当に安心できる調味料を見つけるための選び方の秘訣と、具体的なおすすめ商品を種類別にご紹介します。
醤油
スーパーに並ぶ多種多様な醤油の中から、「本当に安心できる無添加醤油」を見つけ出すのは至難の業だと感じていませんか？
「無添加」と書いてあるけれど、何がどう無添加なのか分からない… 伝統的な製法って、具体的に何が違うの？ たくさんの商品の中から、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
なぜ無添加醤油を選ぶべきなのか
現代の食品は、製造効率やコスト削減のために様々な添加物が使われることが少なくありません。醤油も例外ではなく、中には短期間で大量生産するために、本来の醤油造りには必要のない添加物が使われているものもあります。
しかし、本来の醤油は、たった3つのシンプルな原材料と、何百年も受け継がれてきた伝統的な製法によって、深い旨味と豊かな香りが生まれる「生きた調味料」です。
無添加醤油を選ぶことは、あなたの家族の健康を守るだけでなく、日本の食文化が大切に育んできた「本物の味」を日々の食卓で再発見することにも繋がります。
無添加醤油選びの「8つの秘訣」
一口に「無添加醤油」と言っても、その品質は様々です。本当に安心できる一本を見つけるためには、いくつかのポイントを知っておくことが重要です。
たとえば、原材料は「大豆・小麦・食塩」だけなのか？
大豆は、油を搾り取った後の「脱脂加工大豆」ではなく、「丸大豆」を使っているか？
アレルギーや健康への影響が気になる遺伝子組み換え作物や、収穫後の農薬散布（ポストハーベスト）を避けるために、大豆と小麦は「国産」を選ぶべき理由とは？
そして、醤油の味と香りを大きく左右する「製法」や「熟成方法」、さらには見落としがちな「塩の種類」にまで踏み込みます。
これらの「8つの秘訣」を知ることで、もうスーパーの醤油売り場で立ち尽くすことはありません。確かな目で、納得のいく無添加醤油を選べるようになるでしょう。
「選び方は分かったけど、具体的にどんな商品があるの？」という声にお応えして、私たちが自信を持っておすすめする無添加醤油を厳選してご紹介します。
長年の歴史を持つ蔵が木樽でじっくりと仕込んだ逸品から、有機JAS認定を受けた安心の醤油、そして手軽にスーパーで手に入る高品質な一本まで紹介しています。
それぞれの醤油が持つ独特の風味や、どんな料理に合うかまで、詳しく掘り下げていますので「運命の醤油」がきっと見つかるはずです。
味噌
味噌を選ぶうえで最も重要なのは、食品添加物が一切添加されていない味噌を選ぶことです。理想は、大豆（または米、麦）、食塩、そして水といったシンプルな原材料のみで醸造されたものです。
そのうえで、味噌の味と健康効果を大きく左右する製造方法に注目しましょう。
主に「天然醸造」と「速醸法」の二つの製法があります。もちろん天然醸造で作られた味噌を選んでほしいのですが、詳しくは以下の記事で詳しく説明しているので見てみてください
また、味噌には赤みそや麦みそ、白みそなど、使用する麹の種類や熟成期間によって様々な種類があり、それぞれ異なる風味と健康効果が期待できます。
これらのポイントを踏まえて味噌を選んでいってくださいね
みりん
いつもの料理に欠かせない調味料、みりん。 しかし、スーパーで手に取るその商品が、実は大きく分けて2種類あることをご存知ですか？
一つは、米、米こうじ、焼酎のみを使い、長い時間をかけて丁寧に造られる「本みりん」。
もう一つは、アルコールや糖類、調味料などを加えて本みりんに似せて作られた「みりん風調味料」です。
両者には、価格だけでなく、風味、旨味、そして何より「本物」としての価値に大きな違いがあります。
料理の味が変わる！「本みりん」が持つ力
「みりん風調味料でも十分じゃない？」そう思われるかもしれません。 ですが、本みりんが持つ独特の風味と奥深い旨味は、料理の仕上がりを格段に引き上げます。煮物や照り焼きに本みりんを使うと、食材の持ち味を最大限に引き出し、照りツヤよく、まろやかなコクを加えることができるんです。
それは、本みりんが時間と手間を惜しまず、自然の力で熟成されているからこそ生まれる、まさに「本物の証」と言えるでしょう。
今、食卓に並ぶ調味料一つ一つにこだわりたい。そう願う方が増えています。そして、みりんこそ、そのこだわりが明確に表れる調味料の一つなのです。
「本物のみりん」を選ぶポイント
「じゃあ、どうやって本物を見分ければいいの？」
本物の味醂を見分ける方法は、いくつかシンプルなポイントがあります。
例えば、原材料の表示。 そして、意外と知られていない「アルコール度数」。 さらには、その背景にある「伝統的な製法」を知れば、「みりん選び」で迷うことはなくなるでしょう。
これらの知識があれば、スーパーで「みりん風調味料」と「本みりん」が並んでいても、自信を持って「本物」を選ぶことができます。
おすすめの「本物みりん」
市場には、昔ながらの製法を守り続け、こだわり抜いて造られた素晴らしい本みりんが多数存在します。
創業100年を超える老舗の味醂から、有機栽培の原料にこだわったもの、さらには10年以上熟成させた希少な一本まで。
それぞれの本みりんが持つ個性や、どんな料理に使うとより一層美味しくなるのか、具体的な商品名とともにご紹介します。
酢
一般的なお酢には、品質を安定させたり、味を調整したりするために、様々な添加物が使用されていることがあります。たとえば、pH調整剤や酸味料、時には保存料を補助する目的で酢酸が使われることも。
成分表示を見たとき、「米」以外の見慣れない文字が並んでいたら、それは添加物が含まれているサイン。
「本物のお酢」を選ぶポイント
では、数あるお酢の中から、どうすれば「本物」を見分けられるのでしょうか？実は、いくつか簡単なチェックポイントがあります。
例えば、原材料が「米だけ」とシンプルに表示されているか。 そして、その製法が「醸造酢」の中でも、より伝統的な方法で作られているか、といった点です。
【厳選】無添加・オーガニックのおすすめお酢リスト
「選び方はわかったけれど、具体的にどんな商品があるの？」というあなたの声にお応えして、私たちが自信を持っておすすめする無添加・オーガニックのお酢を多数ご紹介します。
日本の老舗メーカーが作る伝統的な純米酢から、有機栽培のりんごやぶどうを使ったこだわりのフルーツビネガー、さらには和洋中の料理に大活躍する万能なお酢まで、幅広いラインナップを取り揃えました。
砂糖
スーパーでよく見かける上白糖。その白くてサラサラした見た目からは想像しにくいかもしれませんが、製造過程で大切な栄養素が失われていることをご存知でしょうか。
一方、「体にいい砂糖」と呼ばれるものは、精製度が低く、ミネラルなどの栄養素が豊富に残っているのが特徴です。
この違いが、私たちの体、そして料理の味にどう影響するのか？を理解することが大事になってきます。
では具体的にどんな砂糖を選べば良いのでしょうか？
「体にいい砂糖」を見極めるための、大切なポイントがあります。
たとえば、普段使いの砂糖に「ミネラル」がどれだけ含まれているか比較したことはありますか？
また、食後の血糖値の急激な上昇を抑える「GI値」という指標をご存知でしょうか？
そして、最も重要ともいえる、「原材料」から見えてくる砂糖の真の姿を考えたことはありますか？
選ぶポイントを知ればもう「なんとなく」砂糖を選ぶことはありません。納得のいく砂糖選びができるようになります。
「体にいい砂糖」おすすめの種類
「体にいい砂糖」と聞くと、特別なものに感じるかもしれませんが、実は日々の料理に簡単に取り入れられる種類がたくさんあります。
例えば、きび砂糖やてんさい糖は、その風味の良さだけでなく、オリゴ糖などの嬉しい成分が含まれているものもあります。独特の風味が魅力の黒糖も、ミネラル摂取には最適です。
さらに、料理の味をワンランクアップさせたい方には、和三盆やパームシュガーといった、知っておくと便利な選択肢もご紹介します。
油
「油は控えるもの」…そんなイメージ、ありませんか？
確かに、油の種類や摂り方によっては体に負担をかけることもあります。でも、実は私たちの体にとって、油（脂質）は生きていく上で欠かせない大切な栄養素なんです。
問題は、摂りすぎることではなく、「どんな油を摂っているか」。
スーパーの棚に並ぶ無数の食用油。その中には、積極的に摂りたい「良い油」もあれば、知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまう「悪い油」も存在します。
- 「減らしたい油」とはどんな油？加工食品に潜む意外な落とし穴とは？
- 「適度に摂りたい油」、オメガ6とオメガ9。バランスが崩れるとどうなる？
- 「積極的に摂りたい油」、オメガ3。その驚きの健康効果と、摂取のコツとは？
上記の疑問について↓の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください
マヨネーズ
食卓の定番として、お子さんから大人まで大人気のマヨネーズ。 料理の味をグッと引き立ててくれる、なくてはならない存在ですよね。
近年では、カロリーオフやコレステロールカットなど、健康を意識した商品もたくさん並んでいます。 でも、その裏で、知らず知らずのうちに「避けたい原材料」や「食品添加物」を摂ってしまっている可能性があります。
「結局、どのマヨネーズを選んだらいいの？」
そんな疑問にお応えして、下記記事では実際にスーパーやオンラインストアで購入できる、安心・安全にこだわったマヨネーズを厳選して紹介してます。
それぞれの商品の原材料へのこだわり、味の特徴、そしてどんな方におすすめかまで、詳しく解説しています。
まとめ
いかがでしたか？この記事では、日々の食卓で使う調味料の中から、安心できる「本物」を選ぶことの重要性と、種類別の選び方、おすすめ商品についてご紹介しました。特に重要なポイントは以下です。
まず今使っている調味料の原材料表示を確認し、この記事で紹介した選び方のポイントと照らし合わせてみることです。次にスーパーへ行った際には、今回学んだ知識を活かして、一つでも「本物」の調味料を選んでみましょう。
